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強打好守アレナドのカージナルス移籍案が浮上 トレード交渉が加熱、相手は大ブレイク若手右腕か

2020/01/15

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ウォン、デヨングにゴールドシュミット…カージナルスは超鉄壁守備陣に?

 コロラド・ロッキーズのノーラン・アレナド内野手がセントルイス・カージナルスへトレードされる可能性が高まっている。米メディア『the Score』が14日(日本時間15日)、伝えている。
 
 同サイトによると、ロッキーズが看板選手であるアレナドをカージナルスへ放出する可能性が浮上。昨季開幕前には8年総額2億6000万ドル(約287億円)という大型契約を結んだアレナドだが、低迷するチーム事情などでこれまでにも放出説が出ていた。
 
 昨季のアレナドは155試合で打率.315、41本塁打、118打点の成績。DRS(守備防御点=平均的な野手が守った場合に比べ何失点減らしたか)は+8点と、攻守ともに健在だった。28歳とまだ若く、これからの活躍も期待できる。
 
 獲得対象がそのアレナドなだけに、やはりその交換相手も相応となる。ロッキーズが交換相手として注目しているのは25歳のダコタ・ハドソン投手。メジャー2年目、先発転向を果たした昨季は16勝7敗、防御率3.35と大ブレイクした。与四球(86個)はやや多いものの、高速シンカーを武器に凡打の山を築いた。
 
 また、ロッキーズはカージナルスの若手有望株にも注目。有望株ランキング上位の選手に注目しており、その中には9日(同10日)にタンパベイ・レイズからトレード移籍してきたマシュー・リベラトーレ投手も含まれているという。
 
 大ブレイク右腕に若手有望株と、アレナド獲得にはやはり若手選手を中心にかなりの対価が求められる模様だ。しかし、カージナルスには正三塁手が昨季不振だったこと、同地区のミルウォーキー・ブリュワーズが着実に補強を重ねていることもあり、補強を進めておきたい側面もある。
 
 カージナルスで三塁手を務めていたマット・カーペンター内野手は昨季打率.226と不調。後半戦からはトミー・エドマン内野手とポジションを分け合う形となっていた。カーペンターは今年で35歳になり、エドマンは昨季デビューしたばかりと、三塁はやや不安のあるポジションだ。
 
 なお、カージナルスの他の内野陣には隙のない名手たちが勢揃い。DRS+14点のポール・デヨング内野手(遊撃)、同じく+14点のコルテン・ウォン内野手(二塁)が二遊間を築き、一塁にはゴールドグラブ賞3度受賞のポール・ゴールドシュミット内野手がいる。トレードで好守のアレナドが加われば、球界最強の鉄壁内野陣となるだろう。