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ツインズ・クルーズは殿堂入りできるか。 40歳目前で衰え知らずも…重いドーピング疑惑の影

2020/01/09

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昨季は120試合で41本塁打

 ミネソタ・ツインズのネルソン・クルーズ外野手を将来の米国野球殿堂入り候補として、地元メディア『Twins Daily』が8日(日本時間9日)、特集記事を発表している。
 
 MLBでは、殿堂入りとなる人物が今年も1月に発表される。今回の主役はやはり、ニューヨーク・ヤンキース主将として歴史に名を残したデレク・ジーター氏だろう。昨年のマリアノ・リベラ氏(元ヤンキース)に続き、史上2人目の満票選出となるかが注目されている。
 
 そんな中、同メディアは現役選手であるクルーズの将来的な殿堂入りの可能性に注目。クルーズは2005年にミルウォーキー・ブリュワーズでメジャーデビューし、09年にテキサス・レンジャーズで33本塁打を放ってメジャーに定着した遅咲きのスラッガーだ。
 
 その後順調に結果を残すが、13年に禁止薬物購入の事実が発覚し、50試合の出場停止処分を受けることに。しかし、ここでクルーズは終わらなかった。処分が明けた14年にはア・リーグ本塁打王(40本)に輝くと、翌15年から18年までの4年間で163本塁打を放つ大活躍を見せた。
 
 7月に39歳となった昨季はさらに打撃に磨きがかかり、120試合で打率.311、41本塁打、108打点の成績をマーク。OPS(出塁率.392+長打率.639)1.031は自己最高だった。2020年シーズン途中で40歳となるが、さらに成績を伸ばす可能性もまだまだ考えられる。
 
 ここまでの通算成績は打率.277、401本塁打、1119打点。ここ数年は指名打者(DH)としての出場がほとんどのクルーズだが、近年ではDHとして活躍した通算309本塁打のエドガー・マルティネス氏が殿堂入り、通算384本塁打のハロルド・ベインズ氏もベテランズ委員会選考によって殿堂入りしている。今後の成績次第では殿堂入りの議論も大きくなるだろう。
 
 しかし、ドーピング疑惑の影はあまりにも重い。歴代最多本塁打(762本)のバリー・ボンズ氏、サイ・ヤング賞7度の受賞を誇るロジャー・クレメンス氏もドーピング疑惑によって、未だに最高の名誉に輝くことはできていない。じわじわと得票率を伸ばしているだけに、両氏が殿堂入りできるかが、クルーズの殿堂入りを左右することになるかもしれない。




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