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マーリンズ、元イタリア代表捕手セベリを獲得 かつてジーターCEOとも共闘、有望株アルファロの指南役に

2019/12/24

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 マイアミ・マーリンズはアトランタ・ブレーブスからフリーエージェント(FA)となっていたフランシスコ・セベリ捕手と契約合意した。米公式サイト『MLB.com』が23日(日本時間24日)、伝えている。
 
 マーリンズとセベリは1年200万ドル(約2億2000万円)で契約合意。球団からの公式発表はまだなく、身体検査をクリアしてから入団が発表される予定となっている。
 
 33歳のセベリは2008年にニューヨーク・ヤンキースでメジャーデビューを飾ると、翌09年にはイタリア代表としてWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)にも参加。控え捕手として、ヤンキースでのプレーを続けていた。
 
 転機となったのはピッツバーグ・パイレーツに移籍した15年。チームから正捕手を任されると、130試合で打率.295と活躍。以降は試合出場数も増え、レギュラー捕手の仲間入りを果たした。18年には自己最多の12本塁打を放っている。
 
 今季は5月に受けた脳震盪の影響もあり、一時は捕手から二塁など内野手へ転向する可能性もあった。しかし、セベリは捕手続行を決断。8月にはアトランタ・ブレーブスに移籍し、控え捕手として2年連続の地区優勝にも貢献している。48試合で打率.213、3本塁打、12打点の成績を残した。
 
 マーリンズは例年通り低迷が続いており、57勝105敗と大きく負け越した。その一方で若手有望株がデビューを飾っており、投手ではジョーダン・ヤマモト投手がメジャーデビュー。数年後を見据えて球団再建の真っ只中にある。
 
 その中でも、期待が集まるのは26歳のホーヘイ・アルファロ捕手。J.T.リアルミュート捕手(フィリーズ)とのトレードで加入した若手有望株で、今季は18本塁打の活躍を見せた。将来はチームの看板選手としても期待されているだけに、その指南役としてセベリは期待されているようだ。
 
 なお、マーリンズCEOを務めるデレク・ジーター氏とセベリは元チームメイト。デビューの08年から14年までヤンキースで共闘した。かつては松井秀喜氏らとともに世界一(09年)を勝ち取ったメンバーでもあるだけに、再建中のチームに良い刺激を入れたいところだ。