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野球はメンタルのスポーツ メジャーを代表する主砲を形成したメンタル術

2度のオールスター出場、ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞と27歳のポール・ゴールドシュミットはすでに多くの栄冠をメジャーリーグで手に入れている。それは数々の努力もあるが、自身も認めるメンタルな要素が多く関わっている。『MLB.com』のインタビューでメンタルの重要性について語っている。

2015/06/24

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本人も自覚するメンタルの重要性

 ドラフトされてから2年余りの2011年8月にメジャーデビューを果たした。ゴールドシュミットは、その前からチームに在籍していたマインド・パフォーマンスコーチと呼ばれる職についていたピーター・クローン氏から試合に臨むにあたってのメンタルの大切さを教わってきた。
 そして、メンタル面をケアしてくれるパフォーマンスコーチの存在の意義を下記のように話している。

“He helps you take a lot of stress and worry out of things. Whether it’s a fear of failure or really any type of fear, we all have fears or think too much about the future or the past and let that affect us. He just tries to put you in a state of mind where you’re focused, but relaxed. It helps you get the distractions out of your head whether it’s a fear of failure or worrying about the results.”
「彼は抱えている悩みやストレスの多くを取り除いてくれる。それは失敗への不安やどんな心配事であっても。誰にでも恐れていることがある。あるいは過去や未来にとらわれすぎて、それに影響されてしまう。彼はリラックスしながらも集中できるような精神状態を作ってくれる。心配事や結果に対する不安を頭から取り払う手助けをしてくれる」

 自分の実績や成功についてゴールドシュミットは多くを語らない。4打数3安打で試合を終え、連続試合安打を伸ばしたことにより自分の実力を過信してしまえば、翌日4打数ノーヒットの時には最悪の打者であるというレッテルを自分に貼ることになるのではないかと話す。周囲の意見にはあまり耳を傾けすぎず、他の選手と比較せず自分が出せる最高のパフォーマンスを見せることに集中しているという。

 だがこれまでの実績の何割がメンタル面から来るものかという問いに対しては「非常に高い割合だ」と答えた。メジャーリーグまで昇りつめ、成功をおさめ続けるためにはメンタル面をどう向上させるかがカギだと語った。

 今季もチームが5割をさまよっている中、ナリーグトップの打率と出塁率をここまで誇っている。体力的には向上の限界があると語る主砲がメンタル面を強化していくことでさらなる強打者へと成長していく。

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出典:Mental approach raises Goldschmidt’s game by STEVE GILBERT in MLB.com on June 22, 2015

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