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FAムスタカスが4年70億円でレッズ入り 安定の長距離砲、二塁転向濃厚も念願の複数年契約

2019/12/03

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今季49本塁打の三塁手スアレスと大砲タッグ

 ミルウォーキー・ブリュワーズからフリーエージェント(FA)となっていたマイク・ムスタカス内野手がシンシナティ・レッズと契約合意した。米公式サイト『MLB.com』が2日(日本時間3日)、伝えている。
 
 同サイトによると、レッズとムスタカスは4年6400万ドル(約70億円)で契約合意。ここ数年は停滞するFA市場の影響を受け、単年契約しか得られていなかったムスタカスだが、ようやく念願の複数年契約を結ぶことができたようだ。
 
 なお、ムスタカスの定位置は三塁だが、レッズにはエウヘニオ・スアレス内野手が三塁のレギュラーを務めているため、二塁手としてプレーすると見られている。今季も二塁は47試合に渡って守っており、本格転向もそれほど心配はいらなさそうだ。
 
 ムスタカスは今季143試合で打率.254、35本塁打、87打点と活躍。過去3年間では平均34本塁打、OPS(出塁率+長打率).817をマークしており、長距離砲としての安定感はメジャーでも中々のもの。新天地でも長打を連発してくれるだろう。
 
 また、レッズにとってムスタカス獲得は良い選択だったと考えられる。チームで今季20本塁打以上を放った打者はスアレス(49本塁打)とヤシエル・プイーグ外野手(22本塁打、途中でインディアンスに移籍)の2人のみとなっており、長距離砲が必要な状態だった。
 
 加えて、正二塁手として期待されたスクーター・ジェネット内野手が故障と不振で結果を残せず、シーズン途中でトレード。その後もホゼ・ペラーザ内野手ら複数の内野手が代わり替わりに守っていた。そのため、長距離砲、二塁手といった点をクリアしているムスタカスはまさに最適の存在だともいえる。
 
 チームは主砲ジョーイ・ボットー内野手に衰えが見えているが、ニック・センゼル外野手、アリスティディス・アキーノ外野手ら若手有望株が揃ってデビュー。トレードではトレバー・バウアー投手を獲得、“二刀流”マイケル・ローレンゼン投手の存在など、話題にも事欠かない。
 
 今季の戦績は75勝87敗でナショナル・リーグ中地区4位。大きく負け越したものの、5年ぶりに地区最下位から脱出した。昨季オフにも大補強を敢行するなどしており、フロントの熱意は本物のようだ。勝負に出るにはもう少し戦力を整えたいところで、今後さらなる補強に出る可能性もあるだろう。