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ムスタカスは今季こそ長期契約を勝ち取れるか。 レンドーンら大型三塁手の陰に注目の大砲

2019/11/12

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3年間で101本塁打

 ミルウォーキー・ブリュワーズからフリーエージェント(FA)となっているマイク・ムスタカス内野手が今FA市場で注目の1人として取り上げられた。米公式サイト『MLB.com』が10日(日本時間11日)、伝えている。
 
 アンソニー・レンドーン内野手(ナショナルズ)、ジョシュ・ドナルドソン内野手(ブレーブス)がFA市場に参入し、メジャー屈指の三塁手2人にスポットライトが当たっている今季オフ。だが、三塁を守る実力者はその2人だけではない。
 
 今季ブリュワーズでプレーした31歳のムスタカスは、今季143試合で打率.254、35本塁打、87打点の成績を残してFAに。昨季オフには停滞するFA市場の影響を大いに受け、一昨年前から求めていた長期契約は得られず、単年契約でチーム残留となっていた。
 
 そんなムスタカスだが、三塁手としての実力はメジャー屈指のもの。好成績を残したのは今季だけでなく、2018年には28本塁打、17年には38本塁打と活躍。高い打率や出塁率を残すタイプではないものの、長距離砲としては抜群の安定がある。
 
 ここ3年間で計101本の本塁打を放ったムスタカス。同サイトによると、17年から19年の3シーズンではノーラン・アレナド内野手(ロッキーズ・116本)、エウヘニオ・スアレス内野手(レッズ・109本)、マニー・マチャド内野手(パドレス・102本)らに次いで三塁手の中では4番目に多い本数だという。
 
 守備の評価も悪くなく、本職の三塁のDRS(守備防御点=平均的な野手が守った場合に比べ何失点減らしたか)はプラスマイナス0点。通算ではプラス9点となっており、少なくとも守備面に課題があるわけではない。
 
 加えて、今季は二塁手としても359.2イニングを守り、DRSはこちらもプラスマイナス0点。安定した二塁守備を披露し、複数の内野ポジションをこなせる野手として選手の価値を上げていた。
 
 パワーと安定した内野守備を併せ持つムスタカス。FA市場ではレンドーン、同リーグにはアレナドがいることもあってか、注目度は高いとは言えない。それでも実力は屈指であるだけに、上位を狙う球団は獲得に動きたいところだ。
 
 三塁手とスラッガーを求める球団は少なくない。本来の実力が評価され、今オフこそは“本命”の長期契約を得ることができるだろうか。節目の通算200本塁打までもあと「18」と迫っており、新天地での達成にも期待がかかる。