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ヤンキース遊撃手の来季は… 「ジーターの後継者」も若手台頭に苦戦か

2019/11/05

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 ニューヨーク・ヤンキースのディディ・グレゴリウス内野手は、来季残留しない可能性が高まってきた。トミー・ジョン手術からの復帰を果たしたが、ヤンキースはFA選手に一定額の年俸で優先的に交渉できるクオリファイング・オファーを出さない方針だ。公式サイト『MLB.com』が4日(日本時間5日)、伝えた。
 
 グレゴリウスは30歳の遊撃手で、引っ張りを得意とするパワフルな打撃と華麗な守備が武器。2014年からはヤンキースに在籍し、伝説の遊撃手デレク・ジーター氏の後継者としてレギュラーを張った。2016年からは3年連続20本塁打以上を記録した「打てるショート」だ。
 
 しかし、右肘のトミー・ジョン手術のリハビリのため、2019年は出場機会が激減。82試合で打率.238、16本塁打、61打点だった。決して悪い数字ではないが、常勝を掲げるヤンキースは分厚い選手層を誇る。来季構想では、グレイバー・トーレス内野手を遊撃に、DJ.ラメイヒュー内野手を二塁に配置するプランが濃厚だ。
 
 22歳のトーレスは2018年に離脱したグレゴリウスの穴を埋める形でレギュラーに定着。同年24本塁打、今季は38本塁打を放った大砲だ。さらに、今年のポストシーズンでも37打席で3本塁打10点をあげる活躍。課題の短期決戦にも強く、ヤンキースの黄金期再来の軸として期待されている。
 
 ラメイヒューは31歳ながら、加入初年度の今季、内野の名手として、また打線の軸として活躍。打率.327はリーグ2位の数字だった。
 
 この2人で二遊間を埋めるプランに加え、グレゴリウスは今オフフリーエージェント(FA)となる。『MLB.com』によればヤンキースは、自チームからFAとなる選手と一定額で優先的に交渉できるクオリファイング・オファーを提示しないことを明らかにした。このことで、グレゴリウスの残留可能性は大幅に低くなった。
 
 「ジーターの後継者」とも呼ばれた男は、在籍中にヤンキースを頂点に導くことは叶わなかった。他球団でもう一度輝きを放つことはできるだろうか。来季どのユニフォームで華麗なスイングを披露するか、注目が集まる。