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レッドソックス・マルティネスが残留へ チームは緊縮財政モード、来オフに再びFAの可能性

2019/11/05

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3年連続で3割&30本&100打点

 ボストン・レッドソックスのJ.D.マルティネス外野手がフリーエージェント(FA)にならず、チームに残留することが決まった。米公式サイト『MLB.com』が4日(日本時間5日)、伝えている。
 
 昨季の三冠王候補がボストンに残留となった。同サイトによると、レッドソックスのマルティネスはオプトアウト(契約破棄)の権利を行使せず、来季もチームでプレーすることが決定。オプトアウトでFAとなれば間違いなく目玉選手の1人となるはずだったが、残留を選んだようだ。
 
 マルティネスは今季146試合で打率.304、36本塁打、105打点、OPS(出塁率.383+長打率.557).939の成績をマーク。三冠王に迫った昨季からは数字を落としたものの、3年連続100打点をマークするなど、主砲として申し分ない成績を残した。
 
 来年8月には33歳となりベテランの域に入っていくマルティネスだが、磨きあげられた打撃技術は球界屈指。ヒューストン・アストロズでデビューした2011年から2年後に自由契約を言い渡されるが、研究に研究を重ねた打撃で14年に大ブレイクを果たすなど、努力を重ねた苦労人でもある。
 
 主砲の残留が決まったレッドソックスは今季84勝78敗でアメリカン・リーグ東地区3位の成績。投手陣の不振が響いて世界一連覇どころかポストシーズン進出もならず、激しいライバル関係にあるニューヨーク・ヤンキースには19ゲーム差をつけられる屈辱のシーズンとなっていた。
 
 そのためオフには低予算路線に舵を切ることを決定。デーブ・ドンブロウスキ前GMに代わって編成トップに立ったチャイム・ブルーム氏は大幅な総年棒カットを示唆しており、年棒の高いマルティネスや昨季MVPのムーキー・ベッツ外野手もその例外ではなかった。
 
 そんな複雑な球団事情の中で、今回マルティネスの残留が決定。18年春に結んだ5年契約はあと3年6250万ドル(約68億円)が残っており、来季オフにもオプトアウトの権利を持つ。そのため、20年オフに目玉選手としてFAとなる可能性も残している。
 
 また、チームではベッツをトレードするといった声も出てきており、マルティネスもシーズン途中で放出される可能性はゼロではない。来季も健在ならば引く手数多の存在となるはずだが、伝統ある赤いユニホームを着られるのはいつまでだろうか。1年前には世界一の歓喜の中にいたレッドソックスだが、早くも厳しい状況になっているようだ。