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カブス新監督はデビッド・ロス氏 捕手として活躍、レッドソックスでは上原浩治氏と世界一達成

2019/10/24

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カブス108年ぶり世界一を経験、劇的弾も

 シカゴ・カブスの新監督に、同球団などで活躍したデビッド・ロス氏が就任することが分かった。米公式サイト『MLB.com』が23日(日本時間24日)、伝えている。
 
 来季こそポストシーズン進出を誓うカブスの新監督が遂に決まった。ジョー・マッドン監督が契約満了で退任となっていたカブスだが、同サイトによるとロス氏が後任者として監督に就任することが決定。これからはロス監督がチームを率いることになる。
 
 なお、球団発表はまだ行われておらず、契約期間など詳細情報は伝えられていない。早ければヒューストン・アストロズとワシントン・ナショナルズが対決しているワールドシリーズの休養日にも、正式な発表がある見込みだという。
 
 現在42歳のロス氏は2002年にロサンゼルス・ドジャースでメジャーデビュー。堅守とパンチ力を併せ持つ捕手として数球団を渡り歩いた。13年には当時クローザーだった上原浩治氏ともバッテリーを組み、ボストン・レッドソックスの世界一に貢献した。
 
 選手生活も晩年に突入した15年にはカブスに入団。若い選手の台頭が激しかったチームでは「Grandpa(おじいちゃん)」の愛称で親しまれ、控え捕手として活躍を続けた。翌16年にカブスで現役引退し、通算成績は883試合、打率.229、106本塁打、314打点となっている。
 
 ロス氏といえば3年前の一発が記憶に新しい。クリーブランド・インディアンスとのワールドシリーズ第7戦に出場したロス氏は、当時リリーフエースだったアンドリュー・ミラー投手(現カージナルス)からリードを広げるソロ本塁打を放ち、チーム108年ぶりの世界一に大きく貢献した。
 
 ロス氏の劇的な本塁打は自身にとっても選手生活で最後の安打だった。自らのバットで花道を飾り、2度目の世界一を味わって現役を引退。まさに最高の形で、選手としてのキャリアを締めくくった。
 
 そのため、再びカブスへ戻ってくるロス氏を歓迎するファンも多いはずだ。メジャーでの監督経験はなく、手腕はまだまだ未知数。ダルビッシュ有投手やアンソニー・リゾー内野手ら、投打に主力選手が揃っているチームを、今季こそ優勝に導けるだろうか。