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ドジャース、先発&救援可能のヒルら主力3選手が地区シリーズ出場OK 故障から回復で指揮官も安堵

2019/10/02

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主砲ターナーと救援右腕ケリーも

 ナショナル・リーグ西地区を7連覇し、31年ぶりの世界一を狙うロサンゼルス・ドジャースは、3日(日本時間4日)から本拠地で始まる地区シリーズに向けて、故障していた主力3選手が出場可能であることが分かった。米公式サイト『MLB.com』が1日(同2日)に伝えている。
 
 ドジャースは今季、106勝56敗(勝率.654)と圧倒的な成績でナ・リーグ西地区を7連覇。ポストシーズンに進出し、3日から始まる地区シリーズでワイルドカードゲームを勝ち上がったワシントン・ナショナルズと対戦することが決まった。
 
 同サイトは、そのドジャースに関して主力選手の復帰情報を報道。今季27本塁打、67打点を挙げた主砲のジャスティン・ターナー内野手、55試合に登板したリリーフの右腕ジョー・ケリー投手、先発もリリーフも可能な左腕リッチ・ヒル投手が同シリーズで復帰できる見通しであるとした。
 
 ターナーは9月に左足首と背中を痛め、同月9試合の出場にとどまった。しかし、10月1日に行われた実戦練習で問題なくスイングができ、デーブ・ロバーツ監督も「足首は治ったよ」と話し、「彼本来のレベルでパフォーマンスできることを確信している」と地区シリーズでの起用を示唆した。
 
 コンディション不良で9月18日(同19日)から離脱していたケリーも、29日(同30日)に復帰し2/3回を投げ順調な回復ぶり。指揮官は「本当に良かった」と安堵し、「我々が望んでいたものだ。変化球、速球、チェンジアップ、全てを駆使していた」と、ポストシーズン通算25試合で防御率2.49を誇る右腕への期待を口にしている。
 
 そして、ポストシーズンで先発投手陣とブルペンの大きなカギになるであろうヒル。現在39歳のヒルは左前腕の張りの後、屈筋腱と左膝を痛めていたが、こちらも順調に回復。9月24日(同25日)と29日(同30日)に先発し、それぞれ2回、3回と短いイニングだったもののともに無失点に抑えた。
 
 ロバーツ監督は、地区シリーズが敵地での4戦目まで延びた場合に先発に起用することを明言し、シリーズを突破へ自信をのぞかせている。また、救援もできることから第1戦と第2戦に1人か2人の打者に対して登板させることも可能だという考えも示した。
 
 ドジャースはシーズン終盤からリリーフに転換した前田健太投手もブルペンに控える。クローザーのケンリー・ジャンセン投手を中心に、ロバーツ監督の下、1試合の重みが大きいポストシーズンでどんな戦術で勝利を積み重ねていくか注目だ。