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ダルビッシュ有、球団新8者連続含む13奪三振 7回4失点で7勝目ならずも2戦連続2ケタ三振

2019/09/18

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悔しさ残る初回3失点、6回には打たせて取る省エネ投球も

 シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が17日(日本時間18日)、本拠地リグレー・フィールドでのシンシナティ・レッズ戦に先発登板し、7回4失点13奪三振の力投を見せた。
 
 2試合連続無失点、前回登板のサンディエゴ・パドレス戦では6回を投げて14奪三振をマークし6勝目を挙げたダルビッシュ。この日は中4日で同じナショナル・リーグ中地区のレッズと対した。
 
 初回、ダルビッシュはいきなり試練を迎える。先頭のジョシュ・バンミーター内野手にナックルカーブを中前に運ばれると、続く2番のジョーイ・ボットー内野手には初球の91.9マイル(約148キロ)のカットボールを右翼への適時二塁打とされて1点を先制された。
 
 エウヘニオ・スアレス内野手は91.5マイル(約147キロ)のツーシームで空振り三振に仕留めたが、4番のアリスティデス・アキーノ内野手にはカウント0-1から95.6マイル(約154キロ)のフォーシームを捉えられ、この打球は左中間スタンドに飛び込む2ラン本塁打に。立ち上がりで3点を失う投球となってしまった。
 
 しかし、この回ここから2者連続三振を奪ったダルビッシュは、スコア2-1で迎えた2回も1死から9番のソニー・グレイ投手、バンミーターをいずれもフォーシームで連続三振に抑えて徐々に調子が上げてくる。
 
 さらに3回、4回はレッズの主軸打者に対して6者連続三振。フォーシーム、ナックルカーブ、スライダーなどを決め球に格の違いを見せるように、2回の2アウト目からカブスのフランチャイズ記録となる8者連続三振をマークした。
 
 5回は先頭のホセ・ペラーザ内野手を三直に打ち取り、メジャー記録の10者連続三振には届かず。続く投手のグレイにはフォーシームを右前安打とされると、2死からボットーを四球で歩かせ一、二塁としたところで、スアレスにもカウント2-0から再びフォーシームを中前適時打とされ4失点目。2-4とリードを広げられた。
 
 カブス打線は、レッズ先発のグレイに対して4回、5回でわずか1安打。3回にカイル・シュワーバー外野手の適時三塁打奪った2点目以降は得点を刻めず苦戦が続く。
 
 ダルビッシュは6回はそれまでの“奪三振ショー”とは一転、二ゴロ、三ゴロ、三飛とわずか5球で打たせて取る投球を見せてあっという間に3者凡退に抑えて見せた。
 
 この時点で92球に達していたダルビッシュは7回も続投。先頭のペラーザを95.3マイル(約153キロ)のフォーシームでこの日13個目の三振を奪うと、続くグレイはナックルカーブで遊ゴロ。最後はバンミーターをスライダーで一ゴロに打ち取って、2イニング連続3者凡退として7回を投げ終えた。
 
 初回に3失点したものの、その後本来の投球を取り戻したダルビッシュは、直後の攻撃で代打を送られ交代。この日は7回102球(ストライク69球)を投げて被安打6、与四球1、奪三振13、失点4の内容で防御率を4.02としている。前回と今回のマウンドで計27奪三振と“奪三振マシーン”ぶりを見せつけた。