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ナ・リーグMVPは三つ巴! イェリッチ、ベリンジャーに割って入る二冠王候補『第3の男』とは?

2019/09/11

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 MLBのレギュラーシーズンも終盤を迎え、各部門のタイトル争いが激化している。ナショナル・リーグのMVP(年間最も価値のある選手)争奪戦は、春先から2人の選手の一騎打ちと見られていたが、ここにきて『第3の男』の足音が彼らの背後に迫っている。公式サイト『MLB.com』が9日(日本時間10日)、特集した。
 
 第1の候補はクリスチャン・イェリッチ外野手(ミルウォーキー・ブリュワーズ)。マイアミ・マーリンズから移籍した昨季からMLBトップクラスの成績を残している好打者で、昨年のナ・リーグMVPだ。今季はさらに数字を伸ばし、打率は.326から.330(ナ2位)、本塁打は36から44(ナ2位タイ)、OPS(出塁率+長打率)は1.000から1.102(MLB1位)としている。
 
 2人目はロサンゼルス・ドジャースのコディ・ベリンジャー外野手。デビューからわずか3年目にして、球団史上最速での通算100号本塁打も達成した若き主砲だ。昨年のMVPこそイェリッチに譲ったものの、今季は打率4割を維持するなど異次元に進化。現在は打率.306(ナ9位)、44本塁打(ナ2位タイ)、105打点(7位)、OPS1.052(MLB2位)となっている。
 
 『MLB.com』のあげる『第3の男』とは、ワシントン・ナショナルズのアンソニー・レンドーン内野手だ。2013年のデビュー以来安定した数字を残してきた三塁手だが、主要タイトルはこれまで2014年の得点王(111)のみ。しかし、今年は一気にブーストし、現在打率.337(ナ1位)、32本塁打(ナ14位タイ)、114打点(ナ2位タイ)、OPS1.047(ナ3位)としている。
 
 イェリッチは打者の総合力を示すOPSで圧倒しており、打率と本塁打もトップクラス。他の打者の成績に影響される打点ではなく、自力で稼げる数字を稼いでいる。ベリンジャーは高水準な打撃に比べ、守備も向上。データサイト『ファングラフス』の指標では昨季までマイナスだった指標がプラスに転じている。レンドーンはOPSでベリンジャーに肉薄。数試合で逆転可能だ。加えて首位打者と打点王の同時獲得の可能性も十分残しており、OPS2位&二冠王となれば、MVPの有力候補に躍り出ることだろう。
 
 最有力のイェリッチだが、10日(日本時間11日)の試合中に自打球を膝に当て途中交代。終盤での活躍ができなくなれば、不安要素が残る。ニューヨーク・メッツの新星ピーター・アロンゾ内野手の存在もあり大混戦の本塁打王争いだけでなく、MVPのレースからも目が離せない。