データやコラム、多角的な視点で野球の魅力を発信!ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)



菊池雄星、痛恨の同点弾浴び7勝目スルリ バーランダーはMLBトップ18勝目&12度目200イニング

2019/09/08

text By

photo

Getty Images

タグ: , , , , , , ,



メジャー屈指の右腕と投げ合い、勝ち投手の権利手にするも

 シアトル・マリナーズの菊池雄星投手が7日(日本時間8日)、敵地ミニッツメイド・パークでのヒューストン・アストロズ戦に先発登板し、6回途中1失点で勝ち負けは付かなかった。
 
 メジャー29試合目の登板となった菊池は、3度目となるアストロズとの対戦で同チームからの初勝利を狙った。しかし、相手先発は前回登板で自身3度目のノーヒットノーランを達成しているジャスティン・バーランダー投手。球界最強右腕の1人との2度目の投げ合いに注目が集まった。
 
 菊池は初回、2死から3番のアレックス・ブレグマン内野手に四球を与えるも、4番のヨーダン・アルバレス内野手を85.5マイル(約138キロ)のスライダーで右飛に打ち取り無失点。ピンチを広げず上々の立ち上がりを見せる。
 
 バーランダーが2回に2三振を含む3者凡退に抑えるさすがの投球を見せた直後、菊池は先頭打者に左前安打を許すも、続くロビンソン・チリーノス捕手は94マイル(約151キロ)のフォーシームで空振り三振。その後一、二塁とされたが、ジェイク・マリズニック外野手をスライダーで空振り三振、ジョシュ・レディック外野手もスライダーで右飛に打ち取って事なきを得た。
 
 菊池がピンチを脱した後の3回、マリナーズはバーランダーを捉える。先頭のシード・ロング外野手が右前安打で出塁すると、1死から9番のディー・ゴードン内野手が右翼へ適時三塁打を放って1点を先制。先に菊池に援護点が入った。
 
 すると、このリードを受けて菊池も直後のマウンドでこの日初めての3者凡退。1番から始まったアストロズ強力上位打線に対していずれもフォーシームを決め球に内野ゴロ3つに打ち取った。
 
 さらに菊池の勢いは増し、4回には四球を1つ与えるものの、150キロを越えるフォーシームで2つの三振。加えて、ベース上の低めに落ちるチェンジアップで空振り三振を奪い、打ち取ったアウト3つは全て三振という圧巻の投球を見せた。
 
 この菊池の奮投に刺激されてか、バーランダーもエンジンがかかる。続く5回にこちらも負けじと3者連続三振。チェンジアップ、フォーシーム、スライダーと多彩な球種でマリナーズ下位打線を手玉に取る。
 
 菊池は5回も打たせて取る投球で無失点に抑えると、投球数88球に達しながら6回のマウンドへ。しかし、ここで落とし穴が待っていた。先頭のブレグマンに対して、カウント1-0からの2球目、真ん中に入った86.7マイル(約140キロ)のスライダーを捉えられると、打球は左翼スタンドに飛び込むソロ本塁打となって1-1と同点に追い付かれた。
 
 続くアルバレスにもスライダーを左前に運ばれた菊池はここで降板。この日は5回0/3、92球(ストライク60球)を投げて被安打5、与四球2、奪三振5、失点1の内容で防御率は5.24となった。
 
 菊池の後を受けた2番手のオースティン・アダムス投手はこのピンチを抑えて勝ち越しは許さず。この試合、菊池に勝ち負けが付くことはなかった。
 
 試合は1-1のまま終盤7回に突入。マリナーズはアダムスが回跨ぎで続投したが、先頭のカイル・タッカー外野手をチャレンジの末に二塁打で出塁されると、暴投も重なって無死三塁とピンチを広げる。この場面で、レディックに中堅へ痛恨の犠飛を許してこれが決勝点に。マリナーズは1-2と接戦を落とし5連敗となった。
 
 なお、7回1失点と好投したアストロズのバーランダーはメジャー単独トップとなる今季18勝目(5敗)。投球回も今季ちょうど200イニングに達し、4年連続12度目の200イニング達成となった。