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ナショナルズ、9回6点差から大逆転サヨナラ勝ち! 「安打が“伝染”した」地獄から天国へ

2019/09/04

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逆転Vの起爆剤に?試合を決めたのはスズキの逆転3ラン

 ワシントン・ナショナルズが3日(日本時間4日)、本拠地ナショナルズ・パークでのニューヨーク・メッツ戦で9回に6点差をひっくり返す劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
 
 ナショナルズは1点リードの4回、先発のマックス・シャーザー投手が適時二塁打を浴びて同点とされると、なおも二、三塁でブランドン・ニモ外野手に犠飛を打たれ勝ち越される。
 
 さらに続くジョー・パニック内野手には初球の91.9マイル(約148キロ)のカットボールを捉えられ、右中間スタンドに飛び込む2ラン本塁打となってこの回一挙4失点で1-4とされた。
 
 エース右腕の突然の乱調に、打線は6回に1点を返すも終盤8回に1点を追加される。それでもその直後にフアン・ソト外野手に2ラン本塁打が飛び出して4-5と1点差に詰め寄った。
 
 しかし、9回に悪夢が待っていた。3番手のロエニス・エリアス投手がニモにソロ本塁打を浴びると、これ以上の得点は許せまいとダニエル・ハドソン投手をマウンドに送る。
 
 だが、ハドソンもメッツ打線の勢いを止められず、新人ピーター・アロンゾ内野手に第44号2ラン本塁打を浴びるなど4失点と炎上。ナショナルズはこの回一挙5失点で4-10と試合は決定づけられたと思われた。
 
 それでも、この日のナショナルズはその裏、この逆境に立ち向かっていく。メッツ3番手のポール・シーウォルド投手に対して1死からトレイ・ターナー内野手とアンソニー・レンドーン内野手が適時打を放ってシーウォルドをKOする。
 
 さらにこの後、ソトが4番手のルイス・アビラン投手から右前安打を放つと、メッツの5番手で登板したクローザーのエドウィン・ディアズ投手に対してライアン・ジマーマン内野手が2点適時二塁打を放って8-10の2点差にまで詰め寄った。
 
 勢いづいたナショナルズ打線に、今度はメッツが四苦八苦する展開に。
 
 そして、二、三塁となって打席に立ったのは6番のカート・スズキ捕手。スズキはディアズに対してフルカウントから8球目の99.9マイル(約161キロ)のフォーシームを完璧に捉えると、打球は一直線で左翼スタンドに突き刺さる第16号逆転サヨナラ3ランとなって試合が幕切れた。
 
 9回だけで実に7安打を集めて7点を奪い11-10と劇的勝利を収めたナショナルズ。米公式サイト『MLB.com』によれば、サヨナラ弾を放ったスズキは「9回は誰もがアウトになりたくなかった。安打が“伝染”していったんだ」と振り返った。
 
 ナショナル・リーグ東地区2位のナショナルズは、残り18試合で首位のアトランタ・ブレーブスまで6.5ゲーム差。依然として厳しい状況は続くが、ワイルドカード順位では2位に3.5ゲーム差をつけ1位と、頭1つ抜け出している。2017年以来2年ぶりのポストシーズン進出、そして逆転での地区優勝へ向けて、この日の勝利が“起爆剤”になるだろうか。

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