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ダイヤモンドバックス、急失速した1年前の悔しさ胸に快進撃 平野佳寿欠くも「我々は諦めていない」

2019/08/30

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ドジャース相手に快勝でワイルドカード圏内まで4.5ゲーム差

 アリゾナ・ダイヤモンドバックスが29日(日本時間30日)、本拠地チェイス・フィールドでのロサンゼルス・ドジャース戦に勝利。4連勝としてワイルドカードでのポストシーズン進出へ望みを繋げた。
 
 ダイヤモンドバックスはこの日から同じナショナル・リーグ西地区に所属する首位ドジャースと4連戦。同2位のダイヤモンドバックスは19.0ゲーム差をつけられ地区優勝こそ絶望的だが、圏内まで4.5ゲーム差としているワイルドカードでのポストシーズン進出はまだ可能性が残されている。
 
 ダイヤモンドバックスは、先発のメリル・ケリー投手が4回3失点と崩れたが、打線は4回にドジャース先発の柳賢振投手に対してウィルマー・フローレス内野手の2点適時二塁打を放つなど一挙4得点し逆転。5回に同点とされたが、直後の5回にもアダム・ジョーンズ外野手の2点適時二塁打、ニック・アーメッド内野手の適時打で7-4とすぐさま勝ち越した。
 
 その後もダイヤモンドバックス打線は止まらず、6回にはエデュアルド・エスコバー内野手の第30号3ラン本塁打、8回にはフローレスのこの日3打点目となる適時二塁打で11-4と突き離す。
 
 投げては、2番手以降の3投手が強力ドジャース打線に対してリードを守り切り11-5で勝利を収めた。勝ったダイヤモンドバックスはカードの初戦を取るとともに4連勝。68勝66敗(勝率.507)で貯金を「2」とした。
 
 ワイルドカードの順位では、この日上位のチームがいずれも勝利したためゲーム差を縮めることはできなかったが、ポストシーズン進出圏内の上位2チームまでワシントン・ナショナルズ、ミルウォーキー・ブリュワーズに次いで3番目の4.5ゲーム差とまだまだ可能性は残されている。
 
 米公式サイト『MLB.com』によれば、ダイヤモンドバックスのトロイ・ロブロ監督は「我々は今良い位置にいる。ダグアウトやクラブハウスには大量のエネルギーがあり、皆が準備ができている」と充実ぶりを語っており、アーメッドも「残り30試合もないが(28試合)、チームが強く仕上がり面白いことができると願っている。まだ戦いは終わっていない。順調にプレーできているよ」と逆転でのポストシーズン進出に意欲を見せた。
 
 投手陣では、リリーフの平野佳寿投手が右肘の炎症により10日間の負傷者リスト(IL)に入っており、難しいやりくりが続いているものの、その中でも平野の穴を埋めるべく奮闘している。打線もこの日は得点圏で15打数7安打と勝負強さを発揮しており、チームの士気は衰えていない。
 
「我々は諦めていない」。この日3安打3打点と活躍したフローレスがそう話すように、昨季は9月に8勝19敗と急失速して届かなかったポストシーズンへ、今季は悔しさを晴らすべく残り1カ月余も最後まで戦い抜いていく。

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