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ジャイアンツ、バムガーナーを出さずに若手獲得。 ザイディ氏の手腕光る「チャンスを無駄にしなかった」

2019/08/01

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若手が多数加入、即戦力候補も

 トレード期限までにエースのマディソン・バムガーナー投手を放出しなかったサンフランシスコ・ジャイアンツが、トレード市場での立ち回りを評価されている。米メディア『NBC Sports』が7月31日(日本時間8月1日)、伝えている。
 
 30日(同31日)にもヒューストン・アストロズとのトレード交渉が報じられたバムガーナー。勢いに乗るチームに残留か、それとも他球団に移籍するのかが注目されていたが、今季はジャイアンツの選手としてプレーし続けることになったようだ。
 
 また、ジャイアンツにはクローザーのウィル・スミス投手、セットアップのトニー・ワトソン投手にもトレードの可能性があった。しかし両投手とも残留が決まっており、今季からジャイアンツ編成総責任者に就任したファーハン・ザイディ氏は彼らの流失を阻止したようだ。
 
 一方でジャイアンツは、ミネソタ・ツインズにサム・ダイソン投手、アトランタ・ブレーブスにマーク・メランソン投手をトレード。主力リリーフとして活躍していた2人を放出し、加えてドリュー・ポメランツ投手、レイ・ブラック投手をミルウォーキー・ブリュワーズへトレードした。
 
 そしてツインズからはジェイリン・デービス外野手、プレランダー・ベロア投手、カイウェイ・ツェィン投手の3選手、ブレーブスからはダン・ウィンクラー投手、トリスタン・ベック投手の若手2投手を獲得した。
 
 また、ブリュワーズからはマウリシオ・デュボン外野手を獲得。加えてシンシナティ・レッズのスクーター・ジェネット内野手も獲得している。特に25歳のデュボンは今季3Aで打率.297、16本塁打と大活躍。メジャーデビューを飾ったばかりだが、即戦力としても期待できる。
 
 なお、今回のトレードについて同メディアは、ザイディ氏の手腕を「現在の(ポストシーズン進出の)チャンスを無駄にすることなく、球団の未来のためにやりくりした」と絶賛。チームの立ち位置を理解しながらのチーム編成の上手さが際立ったようだ。
 
 ブルペン陣は多少弱体化してしまったものの、バムガーナーを出さずに多くの若手の獲得に成功したジャイアンツ。このままシーズン終了まで勢いを保ち、ポストシーズン進出の実りあるシーズンとできるだろうか。