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やはり売り手?ジャイアンツのバムガーナー放出案が再燃 交渉相手はAL最高勝率アストロズ

2019/07/31

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エース級の先発投手が欲しいヤンキースには辛い展開に

 サンフランシスコ・ジャイアンツはヒューストン・アストロズとマディソン・バムガーナー投手のトレード交渉を行っていることが分かった。米メディア『the biglead』が30日(日本時間31日)、伝えている。
 
 7月は圧倒的な強さで勝ち星を積み重ね、ワイルドカード枠でのポストシーズン進出も見えてきたジャイアンツ。そのためエース左腕であるバムガーナー放出の可能性が一旦は薄くなっていたが、ここにきてトレードの噂が再燃しているようだ。
 
 同サイトによると、交渉相手として現れたのはアメリカン・リーグ西地区首位、30日(同31日)時点でリーグ最高勝率(.639)を誇るアストロズ。ジャスティン・バーランダー投手らを擁する強力先発陣が持ち味のひとつのチームだが、2年ぶりのワールドシリーズ制覇のためバムガーナー獲得に名乗り出たようだ。
 
 アストロズは2017年、トレード期限間近にデトロイト・タイガースからバーランダーを獲得。バーランダーは移籍後5試合で防御率1.06と圧倒的な投球を続け、そのまま世界一の原動力となった。大きな成功例が近い過去にあるだけに、バムガーナーを最後のピースとして求めるのかもしれない。
 
 なお、もしトレードが実現した場合には、同じくア・リーグのヤンキースにとっては辛い展開になるとも予想される。エース級の先発投手獲得を目指しているヤンキースは、以前からバムガーナーにも興味を示していた。そのため獲得候補の1人であったバムガーナーを奪われることになる。
 
 加えて、アストロズにバムガーナー加入となれば、ポストシーズンでの対戦も考えられる。ジャイアンツ黄金期を築いたバムガーナーの勝負強さはもはや伝説級なだけに、同じくワールドシリーズ制覇を目指すヤンキースにとって大きな障壁となるはずだ。
 
 なお、バムガーナー放出の可能性が浮上したジャイアンツは以前からウィル・スミス投手らリリーフ投手のトレードの噂も絶えなかった。もしエース流出で再建モードに切り替えるならば、31日(同8月1日)のトレード期限直前には主力移籍が相次ぐ可能性もある。
 
 ジャイアンツは30日(同31日)時点でナショナル・リーグ西地区2位ながら54勝53敗、勝率.505の成績。シーズン序盤の大不振を考えると凄まじい巻き返しを見せたが、トレードの話が再燃する限り、やはりポストシーズン進出は厳しいと考えたのだろうか。数年前まで黄金期だったチームの解体となるのは明日かもしれない。