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最速左腕チャップマン、ヤンキース退団の噂も完全否定 「ここでキャリアを終えたい」

2019/07/18

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今季終了後、FAに転身可能

 ニューヨーク・ヤンキースのクローザーを務めるアロルディス・チャップマン投手に今季限りでの退団の噂が取り上げられていたが、本人がそれを否定し、残留を示唆した。米メディア『DAILY NEWS』が17日(日本時間18日)、伝えている。
 
 今季も快進撃を続けるヤンキースの絶対的クローザーとして君臨するチャップマン。かつて105マイル(約169キロ)を記録した直球はやや球速低下しているが、高速スライダーの投球割合を増やすことで圧巻の投球を続けている。
 
 17日(同18日)終了時点では39試合に登板して防御率2.45、36回2/3を投げて55奪三振の成績。25セーブはクリーブランド・インディアンスのブラッド・ハンド投手と並んでアメリカン・リーグトップとなっている。好調を維持するチャップマンだが、一方ではヤンキース退団の噂が立っている。
 
 同メディアによると、チャップマンは今季終了後に球団との契約を破棄してフリーエージェント(FA)になれるオプトアウトの権利を行使することが可能。残り2年3000万ドル(約32億円)の契約を蹴って他球団との契約を模索する可能性が報じられていた。
 
 しかし、退団の噂に対してチャップマンは「シーズンが終わったらどこかで、エージェントと(契約について)話す必要がある。でも本当のところ、ここ(ヤンキース)はとても居心地がいいんだ」と述べ、ヤンキースへの愛着を明かしている。
 
 また、将来的な展望については「それは僕ではコントロールできないことの一つ」とコメント。そして「事情が許せば、ヤンキースで(キャリアを)終えたい」と述べ、残留の意志を示唆し、退団の噂を否定した。
 
 ヤンキースは、ザック・ブリットン投手、アダム・オッタビーノ投手ら優れたリリーフ投手たちによってメジャー最強クラスのブルペンを構築している。しかしチャップマン流出となればブルペン陣にとって大きな痛手となる。
 
 契約終了後には33歳となり、FAとなるチャップマン。本人の希望通りヤンキースに居続けられるかは分からないが、もし残りのキャリアを生涯ヤンキースで過ごすとなれば、OBのマリアノ・リベラ氏に次ぐ伝説のクローザーとなるかもしれない。