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レッドソックス、勝負のトレード!絶好調右腕キャシュナー獲得 先発ローテの“心技体”底上げに期待

2019/07/14

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目指せポストシーズン、試練打破へ

 アメリカン・リーグ東地区3位のボストン・レッドソックスが13日(日本時間14日)、ボルティモア・オリオールズとのトレードで先発右腕のアンドリュー・キャシュナー投手を獲得。苦戦しているローテーションの強化でポストシーズン進出へ勝負をかけた。
 
 米公式サイト『MLB.com』によれば、レッドソックスはノエルバース・ロメロ内野手とエリオ・プラド外野手という17歳の有望マイナーリーガー2人と引き換えにキャシュナーを獲得した。
 
 キャシュナーは今季がメジャー10年目の32歳。過去の2桁勝利はサンディエゴ・パドレス時代の2013年(10勝9敗、防御率3.09)、テキサス・レンジャーズ時代の2017年(11勝11敗、防御率3.40)の2度のみながら、今季は開幕戦を含む17試合に登板して9勝3敗、防御率3.83とキャリア最高の成績でシーズン前半を折り返していた。
 
 今季レッドソックスの課題となっているのは投手陣。昨季のポストシーズンで2勝を挙げたネイサン・イオバルディ投手が今年4月に右肘を負傷して離脱。それ以来、ローテーションの5番手が弱点となっていた。
 
 編成総責任者を務めるデーブ・ドンブロウスキ氏は「クリス・セール(今季3勝)、デビッド・プライス(同7勝)、エデュアルド・ロドリゲス(同10勝)、リック・ポーセロ(同6勝)がいる先発ローテーションを後押ししてくれる」と話し、「16日(同17日)の本拠地でのトロント・ブルージェイズ戦に初登板する」と早速の起用を明言。新天地でも前半戦同様の活躍を期待した。
 
 この日、レッドソックスは本拠地フェンウェイ・パークでのロサンゼルス・ドジャース戦で先発した左腕セールが4回2/3を投げて5失点KO。今季9敗目を喫しており、同地区首位を独走するニューヨーク・ヤンキースを猛追する前に大きな試練を迎えている。キャシュナーは自身の活躍はもちろん、ドンブロウスキ氏が語るように投手陣全体を盛り上げていくことが必要になってくるだろう。