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レイズの二刀流マッケイ、止まらない進化。「投手」で新たな能力 冷静なマウンドさばきで“風格”も

2019/07/14

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来季新設の「二刀流」史上初の登録へ前進

 タンパベイ・レイズの二刀流選手ブレンダン・マッケイが、7月13日(日本時間14日)に敵地オリオールパーク・アット・カムデンヤーズで行われたボルティモア・オリオールズ戦に先発登板。5回無失点、3安打7奪三振と好投した。
 
 マッケイは86球を投げ、ストライクは61球。四死球はゼロと抜群の制球力を示した。過去2試合は好投したものの、奪三振数はどちらの試合も3個とやや少ない数字だったが、この日は高めに伸びる最速95マイル(約153キロ)の速球と2種類のカーブを効果的に織り交ぜ、1回に2個、2回に2個、4回に1個、5回に2個と合計7個の三振を奪っている。
 
 圧巻だったのは5回だ。先頭打者を平凡な外野フライに打ち取ったかと思われたが、左翼手と中堅手がお見合いをしたような形のポテンヒット。次打者に右前安打を打たれ、無死一、三塁の緊張した局面を迎えたのだが、マッケイは表情も変えない。
 
 冷静なピッチングで続く2人の打者を連続三振に切って取り、3人目の打者も内野ゴロ。味方のまずい守備から招いたピンチを無失点で切り抜け、勝利投手の権利を持ってマウンドを下りた。試合はその後オリオールズが逆転し、マッケイに勝敗はつかなかった。
 
 メジャーデビュー以来3試合連続の好投を見せたマッケイの今シーズンここまでの投手成績は、3試合で計16回を投げ1勝0敗、防御率1.69となった。1投球回あたり何人の走者を出したかを表すWHIPは0.69と驚異的な数値だ。
 
 レイズは前日2人の投手が負傷者リスト(IL)入りと発表されたばかりで、安定した投球を続けるマッケイには大きな役割が期待できる。
 
 マッケイは7月6日(同7日)に一旦マイナーへ降格し、この日メジャーに再昇格しての即日登板だった。今回はどれだけの期間メジャーに留まり、また打者としての出場機会がどれだけ与えられるだろうか。
 
 来シーズンから新設される「二刀流選手」枠として登録されるための条件は以下の通りだ。
 
(1)現シーズン、あるいは前年シーズンにおけるメジャーリーグ公式戦で、
(2)投手として20イニング以上登板し、
(3)野手あるいは指名打者(DH)として20試合(各試合最低3打席)以上に出場する 
 
 マッケイは既に16イニングを投げたので、(2)の条件を満たすまではあと4イニング。打者としてはまだ1試合(4打席)にしか出場していないので、(3)に条件に届くかどうかが問題になりそうだ。
 
 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手は今シーズンを打者に専念すると見られているので、マッケイが2020年シーズン開幕時に公式な「二刀流選手」として登録される史上初の選手になる可能性が高まってきた。今後もレイズがどのようにマッケイを起用していくのか注目していきたい。

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