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菊池雄星が前半ラスト登板で見せた“主張” 効果的な「米国流の新球」習得で今後の可能性広げる【雄星リポート第19戦】

 シアトル・マリナーズの菊池雄星投手が5日(日本時間6日)、本拠地Tモバイルパークでのオークランド・アスレチックス戦に先発、7回を投げて4安打3失点(自責2)と好投を見せたが、7回に逆転を許して悔しい6敗目を喫した。

2019/07/07

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「力だけじゃない」これまで以上に希望の見えるピッチング

 6月23日(同24日)のボルティモア・オリオールズ戦から不調を脱した菊池ではあったが、前回のヒューストン・アストロズ戦ではストレートが意図せずに動いてしまっていた。ただ、その中でも今日の試合では、持ち味のスライダーとチェンジアップを使い分けて、打者に的を絞らせていなかった。
 
 過去の対戦では、マット・チャプマン内野手、クリス・デービス外野手、マット・オルソン内野手、マーク・カナ内野手らに本塁打を浴びた。この試合では、そのリベンジができるかも一つのカギだったが、チェンジアップを駆使したピッチングで6回までは1失点に抑える好投を見せていたのだった。
 
 7回も続投した菊池は、ここで力尽きた。
 先頭のオルソンに二塁打を浴びると、4番・デービスは右翼へのテキサスヒット。いわゆる“コースヒット”だったが、マリナーズの右翼手ドミンゴ・サンタナ外野手が処理をミスし、オルソンがホームイン。さらに悪送球が重なり、打者走者のデービスにも二進を許した。1死三塁となってラモン・ローレアーノ外野手に犠牲フライを浴びて逆転された。
 
 ただ、イニングの最後の打者チャド・ピンダー外野手に対してはチェンジアップとスライダーの3球で三振に斬ってとって見せた。逆転を許したのは痛恨だったが、力だけで立ち向かうのではなく、チェンジアップを駆使しての三振に、菊池の“主張”を見たように思う。「俺は、こういう球でも抑えられるんだぞ」という。
 
 これまで以上に希望の見えるピッチングだったといいっていいだろう。この日、7回を抑えることができれば完璧な終わり方だったが、前半戦の最後で見せた光明を後半戦につなげたい。

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