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菊池雄星、7回3失点で6敗目も指揮官「今季一番」 シーズン前半は「でこぼこ道」後半へ巻き返し誓う

2019/07/06

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11者連続アウトも…7回に落とし穴

 シアトル・マリナーズの菊池雄星投手が本拠地Tモバイルパークでのオークランド・アスレチックス戦に先発登板し、7回3失点と好投したが今季6敗目を喫した。
 
 菊池は前回登板から中5日を空けてアスレチックス戦に登板。初回、先頭のマーカス・セミエン内野手を90.3マイル(約145キロ)の速球で見逃し三振を奪うなど2三振をマークし無失点の立ち上がりを見せる。
 
 マリナーズは直後にJ.P.クロフォード内野手の犠飛で先制。菊池は続く2回を無失点に抑え、課題となっていた援護をもらったすぐ後の失点を防ぐ。しかし、3回に1死走者なしの場面で9番フランクリン・バレーロ内野手に85.8マイル(約138キロ)のスライダーを捉えられ、これが同点ソロ本塁打となった。
 
 それでも、菊池は4回と5回を続けて3者凡退に抑える力投。味方の勝ち越しに向けてリズムを作る。そして、菊池の好投に応えたいマリナーズ打線は5回、先頭の6番トム・マーフィー捕手が第9号ソロ本塁打。2-1と勝ち越しに成功した。
 
 再び援護をもらった菊池は6回も3人で抑え、3回の2アウト目から11者連続アウトを記録。緊迫した試合展開の中でもリードを守る。
 
 しかし7回、菊池に落とし穴が待っていた。先頭の3番マット・オルソン外野手に二塁打を許すと、続く主砲クリス・デービス外野手に高めに入った92.8マイル(約149キロ)の速球を弾き返され同点の右前適時打。その後1死三塁となり、ラモン・ローレアーノ外野手に犠飛を許して3失点目。菊池はこの回を最後に交代した。
 
 菊池はこの日、7回95球(ストライク66球)を投げて被安打4(本塁打1)、与四球1、奪三振5、失点3の内容で防御率4.94とした。マリナーズは9回にもアスレチックスに2点を追加され2-5で敗戦。菊池に今季6敗目(4勝)が付いた。
 
 米公式サイト『MLB.com』では、「菊池はこの2カ月で最も“強さ”を発揮したが勝利に結びつかなかった」と評価。一方、菊池は試合後「最近3登板は酷いものだったし、今日の試合はシーズン前半戦の最後の登板だったので、良い気分で終わらせたかった」と通訳を通じてコメントを残した。
 
 また、マリナーズのスコット・サービス監督は「今夜のユウセイは本当に良い投球をした。今季一番の出来だった」と称賛。「効果的にチェンジアップを織り交ぜ、それが素晴らしい投球に繋がった要因の1つになった」と内容を振り返った。
 
 メジャー1年目、シーズン前半戦は19試合に登板して(全て先発)、4勝6敗、防御率4.94。4月26日(同27日)には1イニングのみの投球という「ショートスタート」という起用もあったが、課題を見つけながらそれを克服しようと試行錯誤の日々だった。
 
 菊池は「スタートを切って、でこぼこ道を進んできた」と話しながらも、「たくさんの学ぶポイントがあった。浮き沈みを経験してきて、それが自分のキャリアを助けてくれると思う」とシーズン後半戦へ向けて巻き返しを誓っている。

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