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大谷翔平、今季打率.320と得意の左投手に無安打 エンゼルスは打線沈黙で2カ月半ぶりの零敗

2019/06/30

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190打席到達で昨季を上回る成績、今後の活躍に期待かかる

 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が29日(日本時間30日)、本拠地エンゼル・スタジアムでのオークランド・アスレチックス戦に「3番・指名打者(DH)」で先発出場し、4打数無安打に終わった。
 
 前日に今季5度目となる3安打を放ち、月間30安打として打率3割に乗せた大谷。今季は左投手に対して打率.320、2本塁打と得意としているが、この日はアスレチックス先発の左腕ブレッド・アンダーソン投手に苦しめられた。
 
 初回2死走者なしでの第1打席は初球の内角低め91.8マイル(約148キロ)のシンカーを打ち返すも遊ゴロ。俊足を飛ばしタイミング的に惜しかったが、安打にすることはできなかった。
 
 試合は序盤3回まで両チーム無安打と、アンダーソンとともにエンゼルス先発タイラー・スキャッグス投手も好投。緊迫した展開となった。
 
 4回、エンゼルスは1死から2番マイク・トラウトが四球で出塁。続く大谷が第2打席に立ったが、速球とシンカーの組み合わせでカウント2-2と追い込まれた後の6球目、真ん中やや外の93.7マイル(約151キロ)のシンカーに対して空振り三振を喫した。
 
 エンゼルス打線が沈黙する間に、5回にアスレチックスに均衡を破られてしまう。スキャッグスは先頭打者に四球を与えると、その後1死三塁となってマーカス・セミエン内野手に左翼へ適時二塁打を浴びて先制点を許した。
 
 さらに直後に2番手として登板したトレバー・ケイヒル投手は、代わり端の初球をマット・チャップマン内野手に捉えられ2ラン本塁打を浴びて0-3とリードを広げられた。
 
 追う立場となったエンゼルスは5回、6回も無得点に終わり反撃できず。1点を加えられ0-4となった7回には、大谷がこの日3度目の打席を迎えたが、アンダーソンに対しカウント1-2から81.2マイル(約131キロ)のチェンジアップを打ち上げ三飛に倒れ、3打席連続凡退となった。
 
 エンゼルスは9回、8回途中から登板していたアスレチックス2番手のリアム・ヘンドリクス投手に対しても苦戦。1死から第4打席を迎えた大谷もこの日初めて右腕との対戦となったが、カウント0-2から最後は84.5マイル(約136キロ)のカーブに空振り三振に倒れた。後続打者も凡退に終わり、エンゼルスは0-4で前日に続いて完敗し2連敗となった。無得点で敗れたのは4月16日(同17日)以来、約2カ月半ぶり。
 
 大谷はこの日4打席に立ったが、6試合ぶりとなる無安打。打率は前日の.301から.294に下がった。また、この日を終了した時点で190打席に到達。190打席で170打数50安打、10本塁打、33打点、16四球、打率.294という成績は、昨季の190打席で残した169打数44安打、20四球、9本塁打、25打点、20四球、打率.260という数字を上回っている。
 
 あと3試合ほどで200打席到達となるが、打者専念となっている大谷がこれからどんな成績を残していくか、あす以降も期待が高まる。