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メッツGMが越権行為か。自宅でテレビ観戦中の試合中の投手交代を監督に指示、米メディアも批判的論調

2019/06/27

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GMと監督の経歴は?

 バンワゲネンGMは45歳。大手スポーツ代理人事務所のクリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー(CAA)出身で、2018シーズン終了後にGMに就任したばかり。名門スタンフォード大学を卒業し、同大で外野手としてプレーしたが、プロレベルでの野球の経験は選手としても指導者としても皆無だ。
 
 一方のキャラウェイ監督はGM より1年年下の44歳。14年に渡った現役選手時代にメジャー3球団を渡り歩いただけではなく、韓国と台湾のプロ野球、米国内の独立リーグでもプレーした経験を持つ。指導者としてのキャリアは2010年からクリーブランド・インディアンス傘下1Aの投手コーチから始め、2013年からはインディアンスの投手コーチを5年務めた後、2017年のシーズンオフにメッツの監督に就任した。
 
 いわば、アマチュアでの野球経験しかないインテリGMが、選手としても指導者としてもプロでの経験が豊富な監督の現場采配に口を出したという構図で、メディアの論調はおおむねGMに批判的だ。

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