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ブレーブス新加入のカイケル、逆襲のシーズン 持ち味の制球に光明、ナ・リーグで真価発揮なるか

2019/06/22

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味方のエラーから崩れ初黒星

 アトランタ・ブレーブスのダラス・カイケル投手が20日(日本時間21日)、敵地ナショナルズ・パークでのワシントン・ナショナルズ戦で今季初先発し、5回を4失点(自責3)で負け投手となった。
 
 昨季オフからフリーエージェント(FA)の状態が続き、6月にブレーブス入団が決まったカイケル。長い冬が明け、いよいよ今季初登板の時がやってきた。
 
 初回、カイケルは約8カ月ぶりのマウンドに上がった。先頭のトレイ・ターナー内野手に内野安打を許してしまうが、後続を持ち味のツーシームとカットボールで打ち取って無失点。上々の立ち上がりを見せる。
 
 ブレーブスは2回、ブレイク中のオースティン・ライリー外野手の12号2ラン本塁打で先制。3回には主軸のフレディ・フリーマン内野手の適時打で1点を追加して3-0。久々の登板となったカイケルを援護する。
 
 味方の援護もあってカイケルは3回まで無失点。しかし、4回にナショナルズ打線に捕まってしまった。この回先頭のブライアン・ドージャー内野手が味方の送球エラーで二塁まで進むと、ビクター・ロブレス外野手に三塁打を許して3-1。続くマイケル・テイラー外野手のスクイズ犠打で3-2となる。
 
 一気にリードを縮められてしまったカイケルは、ナショナルズに傾いた流れを止めることができなかった。続くヤン・ゴームズ捕手に88.3マイル(約141キロ)のツーシームを捉えられて3号ソロ本塁打。打者4人の猛攻で3-3の同点に追いつかれる。
 
 その後5回にも1点を失い、逆転を許してしまったカイケル。この回をもって降板となり、今季初登板はほろ苦いものとなってしまった。
 
 カイケルの黒星を消すためにも1点が欲しいブレーブスだったが、中盤以降はナショナルズ先発のスティーブン・ストラスバーグ投手を打ち崩すことができなかった。終盤もリリーフ陣に抑えられ、3-4のまま惜敗。カイケルは今季初黒星を喫した。
 
 この日、カイケルは5回(99球)を投げ被安打8、奪三振3、失点4(自責3)。防御率は5.40となっている。新天地での初勝利はお預けとなってしまったが、無四球で終わるなど持ち味の制球力が要所に光っており、カイケルらしさは健在。次回登板にも大きな期待が持てそうだ。