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エンゼルス・大谷翔平のサイクル安打全打席を徹底解剖 試合を通した駆け引きで圧勝【編集部フォーカス】

2019/06/14

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第4打席、2死一塁


対ハンター・ウッド-マイク・ズニーノ捕手
 
 投手は2番手の速球派右腕ウッドへと変わる。軟投派である先発ヤーブローの球に身体が慣れている間に、ウッドの威力のあるストレートに押される大谷。2球目、3球目を空振りし追い込まれると、続く4球目もストレート。この球は、外れたものの、第3打席で全打席カーブを投げさせた捕手ズニーノのリードが頭をよぎる。
 
 そして5球目、裏をかくようにバッテリーはチェンジアップを選択。しかし大谷はこれを見極めると、続く速球をファウルでかわし、徐々にアジャストしていく。ファウルを続けた後、8球目、ここで初めてのスライダーに対し、大谷は上手く合わせてセンター前へと運んだ。
 
① ボール:フォーシーム(93.6マイル、高め)
② 空振り:フォーシーム(93.5マイル、内角高め)
③ 空振り:フォーシーム(94.6マイル、真ん中)
④ ボール:フォーシーム(94.7マイル、高め)
⑤ ボール:チェンジアップ(88.2マイル、低め)
⑥ ファウル:フォーシーム(95.2マイル、内角高め)
⑦ ファウル:フォーシーム(93.1マイル、外角)
⑧ 中前安打:スライダー(86.6マイル、内角高め)

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