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エースに異変…レッドソックス・セール、遠い初勝利 昨季上回る負け数、防御率も崩壊状態

2019/04/29

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初回に被弾など序盤に4失点、打線も援護できず

 ボストン・レッドソックスのクリス・セール投手が28日(日本時間29日)、本拠地フェンウェイ・パークでのタンパベイ・レイズ戦に先発し、7回4失点で今季5敗目を喫した。
 
 先発前までは5先発で0勝4敗、防御率7.43と不調に陥っていたセール。今季は球速低下の傾向も見られ、特に直球の平均球速が昨季の95.7マイル(約153キロ)から 93.0マイル(約148キロ)まで落ちるなど、明らかに昨季までのような姿ではない。
 
 この日で今季初勝利を目指すセールは初回、先頭のヤンディ・ディアズ内野手に二塁打を許すと、1死二塁から3番のダニエル・ロバートソン内野手に直球 を捉えられ左中間に2ラン本塁打。後続を何とか抑えるが、いきなり2点を失ってしまう。
 
 立ち直りたいセールだが、2回にも四球と味方の野選でピンチを作ると、1死一、二塁の場面で再びディアズに走者一掃の三塁打を放たれて2失点。序盤で計4点を失ってしまい、0-4とリードを広げられた。
 
 しかしその後は調子を取り戻し、降板する7回まで安打1本しか許さず。5回にはクリスチャン・アローヨ内野手を94.1マイル(約150キロ)の速球で見逃し三振に仕留めると、初回に2ランを浴びたロバートソンを79.2マイル(約126キロ)のスライダーで空振り三振するなど決め球も光っていた。
 
 後は味方の得点を待つセールだったが、レイズ投手陣は手強かった。今季好調な先発のタイラー・グラスノー投手から犠飛などで2点を挙げるものの、グラスノー降板後はエミリオ・パガーン投手、ホセ・アルバラード投手ら強力ブルペン陣に抑え込まれ、追加点を奪えないまま2-5でレッドソックスが敗北。セールにも負けが付き、今季5敗目となった。
 
 セールはこの日7回、111球(ストライク72球)を投げて被安打4、与四球3、奪三振8、失点2。防御率は6.30となった。
 
 4月で早くも5敗を喫してしまったセール。既に昨季の敗北数「4」を上回ってしまい、今季初勝利が中々手に入らない。チームもアメリカン・リーグ東地区4位に沈んでおり、一刻も早くエースの復活が必要な状況だ。