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ダルビッシュ有、3敗目も一発許した球は「狙い通りの“バックフット・スライダー”」

2019/04/21

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Getty Images



 シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が20日(日本時間21日)、本拠地でのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発登板。初回に2者連続本塁打を浴びるなど5回3失点の内容で今季3敗目を喫した。米公式サイト『MLB.com』が同日、報じている。
 
 初回、1死から、2番・エスコバルに92.7マイル(約149キロ)の速球を、続くペラルタには内角低めに制球されたスライダーをそれぞれ右翼スタンドに運ばれ、いきなり2点を失う苦しい立ち上がりとなったダルビッシュ。2回には、連続四球で無死一、二塁のピンチを招くと、犠打で進塁され、1番・ダイソンのライトへの犠飛でさらに1点を加えられた。
 
 しかし、3回以降は、得点圏に走者を許しながらも、粘り強く投げてアウトを重ね、5回にはこの日初めて3人で退け、先発として最低限の仕事を果たしてマウンドを降りた。
 
 ダルビッシュは、5回88球を投げ、被安打5、奪三振7、与四球3、失点3の内容で、今季3敗目。また、今季初勝利を挙げた前回登板では、99マイル(約159キロ)を投じて話題となったが、この日の最速は96.1マイル(約155キロ)だった。防御率は5.96となっている。
 
 同サイトによると、ダルビッシュはペラルタに対し3球続けて内角低めにスライダーを投じた。本塁打を打たれた球については、「狙い通りの“バックフット・スライダー”だった。それを彼が上手く打った」とし、ダイヤモンドバックスの主砲を称賛している。
 
 試合には敗れたものの本来の姿を取り戻しつつあるダルビッシュ。海を渡った2012年以来、メジャーで出場した全てのシーズンで奪三振率10.00超えを記録しているが、今季もこの日の試合を終えて9.93と数字を伸ばした。次回登板以降の完全復調に期待がかかる。

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