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「二刀流」マッケイ、2019年は2Aで好スタート 守備負担軽減が目的のDH起用も的中

2019/04/13

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昨季は打撃面で“物足りなさ”。今年の最優先事項は打撃向上

 メジャーリーグに1週間遅れて、4月4日(日本時間5日)に開幕したマイナーリーグ。大谷翔平投手に続く二刀流選手として期待されるタンパベイ・レイズ傘下に所属するブレンダン・マッケイは、2Aモンゴメリー・ビスケッツに昇格し、先発投手と指名打者(DH)の両方で順調な出だしを見せている。
 
 マッケイは昨季、打者としての成績は打率.214、OPS.727と物足りない数字に終わった。今年の最優先課題は打撃成績を向上させることだと自他ともに認めている。そのため、昨季まで守っていた一塁の守備の負担を無くし、打者としては指名打者としてのみの起用が決まっている。ここまでマッケイは打者としては3試合に出場し、11打数3安打2打点とまずまずの出だしだ。
 
 マッケイの投手としての力量に限れば、既に昨年の段階でメジャーレベルに近いと言われてきた。今季も10日(同11日)に先発投手として2A初登板を果たし、4回2/3で3失点ながら、奪三振11個と目覚ましいパフォーマンスを見せている。
 
 レイズ傘下に所属するもう1人の二刀流選手であるタナー・ドッドソンは1Aアドバンスドのシャーロット・ストーン・クラブスで2019年シーズンを迎えた。ドッドソンは今シーズンも昨年同様にリリーフ投手とセンターで起用される見通しで、ここまで投手として2試合、外野手として3試合に出場している。
 
 レイズは昨年からの方針を堅持し、あくまでも二刀流選手の育成を目指すようだ。開幕前には他のチームでも二刀流への挑戦を噂された選手が何人かいたが、今までのところは公式戦でその兆候は見られない。
 
 ケイレブ・コワートはロサンゼルス・エンゼルス傘下の3Aに送られたが、未だに出場していない。マット・デビッドソンはテキサス・レンジャーズ傘下3Aで打者としてのみの出場にとどまっている。マイケル・ローレンゼンはシンシナティ・レッズで昨年同様リリーフ投手としてのみ出場している状況だ。
 
 まだシーズンは始まったばかりではあるが、どうやら本気で二刀流選手を抱える意思があるのは大谷を擁するエンゼルスとマッケイとドッドソンのレイズだけ、ということなのかもしれない。
 
 MLB機構と選手会が合意した新ルールでは、2020年シーズンからベンチ入りロースターに登録される選手は「投手」「野手」、そして「二刀流(Two-Way Player)」のいずれかに区別されることになった。
 
「大谷ルール」とも呼ぶべきこのルールでは、来シーズン開幕時から二刀流選手として登録されるには以下の条件を全て満たさなくてはならない。
 
(1)今シーズンのメジャーリーグ公式戦で、
(2)投手として20イニング以上登板し、
(3)野手あるいは指名打者(DH)として20試合(各試合最低3打席)以上に出場する
 
 今季は大谷が打者に専念するであろうし、マッケイの今季中のメジャー昇格がないとすれば、このままでは来季の開幕時には二刀流選手として登録される資格を持つ選手はゼロ、という可能性が大きそうだ。