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大谷翔平の適性打順は? エンゼルスに脱・「2番打者最強説」のすすめ

2019/04/03

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1番・シモンズ、2番・大谷、3番・トラウト


日付は日本時間。
 
 開幕から5試合のスタメン(表)をみると、今季はここまで、トラウトが不動の2番、シモンズ、プホルス、新加入ボーアでクリーンアップ、そしてパンチ力のあるカルフーンとコザートが1番候補といった形だ。通算286本塁打を誇る大砲アップトンが右脚の親指を負傷して長期離脱が見込まれており、他球団と比べると迫力の欠ける打線かもしれない。
 
 絶対的な存在であるトラウトを擁しながら昨季上位進出を逃したエンゼルスにとって、2番トラウトに固執する必要はないのではないだろうか。
 
 昨季、各項目で高い数字を残したトラウトも、打点は79。他の数字と比べて物足りなく感じるのは2番に座った弊害ともいえる。むしろ飛びぬけて出塁率の高い選手がいないのであれば、比較的出塁率が高く足も使える選手をトラウトの前に2人並べた方が得点に結びつきやすいのではないだろうか。
 
 昨季のトラウトを除くエンゼルスの3傑(100打席以上)は、出塁率が大谷(.361)、アップトン(.344)、シモンズ(.337)で、盗塁が大谷(10)、シモンズ(10)、パドレスに移籍したキンズラー(8)だ。シモンズは、チーム最多の162安打を放っており、足も使えるとなれば上位打線に置きたい。しかし、早打ちの傾向があり、チーム最多の17併殺打を記録している。一方、大谷とトラウトは併殺打が少なく、2、3番に向いていると言える。
 
 また、シモンズが出塁すれば、相手バッテリーは足を意識することになる。昨季、速球には強さを発揮したものの変化球に苦戦し、規定未到達ながら102三振を喫した大谷にとっては、いい効果をもたらすのではないか。
 
 上位打線は、1番・シモンズ、2番・大谷、3番・トラウトを提案したい。もしその上で、大谷やシモンズ、あるいはほかに突出したチャンスメーカーが現れれば、その時に、2番トラウトに戻せばいい。

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