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ジャッキー・ロビンソン生誕100周年記念広告「インパクト」放映開始 監督はスパイク・リー

2019/03/29

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Getty Images



 MLBの2019年シーズンが北米で開幕を迎えた3月28日(日本時間29日)、史上初の黒人メジャーリーガーであるジャッキー・ロビンソンの生誕100周年を記念したビール王手バドワイザー社の広告が一斉に放映された。
 
 アカデミー賞受賞映画監督のスパイク・リーが監督したこの広告は3分間の長さで「インパクト(影響)」と名前のついた短編映画だ。映画にはロビンソン氏がプレイしていた当時の映像、当時の服装をしたファン(バーでバドワイザーを飲んでいる)、そして現代の様々な人種の人々が米国市民権宣誓を行うシーン、ロビンソン氏の墓などが交互に現れる。
 
 ロビンソン氏の娘であるシャロン・ロビンソンがナレーションを務め、今年がロビンソン氏の生誕100年目にあたることに触れ(ロビンソン氏は1972年に53歳で死亡している)、様々な社会的マイノリティ支援団体の人々が現れ、最後に氏の言葉である「1人の人生は重要ではない。その人が他の人の人生に与えた影響を除けば」で締めくくられる。
 
 ロビンソン氏が1947年4月15日に当時のブルックリン・ドジャーズから史上初の黒人メジャーリーガーとしてデビューしたことを記念して、MLBは4月15日を「ジャッキー・ロビンソン・デー」と定めている。その日は全てのチームの選手全員が氏の背番号「42」をつけて試合に出場する。さらに、「42」はMLB全チームで永久欠番とされている。
 
 ロビンソン氏の功績は野球界だけに留まらず、氏は米国社会において人種間平等への戦いのシンボルでもある。タイム・マガジンは氏を20世紀で最も影響を与えた100人のうちの1人に選んでいる。氏が残した言葉の1つに「あなたが私を好きでも嫌いでも構わない。ただ私を1人の人間としてリスペクトしてほしい」がある。
 
 この短編映画はバドワイザーがスポンサーになるテレビ番組だけではなく、今シーズンを通して全米中の多くの球場や映画館でも放映される予定だ。
 
 バドワイザー社はジャッキー・ロビンソン財団とパートナーシップを組み、限定版ボトルのビールが1本売れるごとに42セントを財団に寄付することも発表している。集められた寄付はニューヨーク市で長い間計画されていたジャッキー・ロビンソン博物館の開館に役立てられる。
 
 
角谷剛

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