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菊池雄星、イチローへの思いこもる一分間の沈黙 デビュー戦は「勇気を貰いながら投げられた試合」

2019/03/22

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一分間の沈黙後「幸せな時間でしたね」

<シアトル・マリナーズ 5-4 オークランド・アスレチックス>21日・東京ドーム
 
 シアトル・マリナーズは21日、「2019 MGM MLB Opening Series」でオークランド・アスレチックスと対戦。マリナーズの菊池雄星投手はメジャー初登板を果たした。
 
 菊池はクリス・デービス外野手ら強打者を擁するアスレチックス打線相手に、4回2/3を2失点(自責1)。勝ち投手の権利まで後アウト1つのところで降板し、初勝利は米国本土での試合に持ち越しとなった。
 
 初登板を終えた菊池は、試合後の記者会見で、「楽しかったです、っていうのが1番最初に出る言葉かなと思います」と述べた。緊張感については「東京ドームという場所から、僕のメジャーリーガーとしてのキャリアが始まるという、高ぶりのようなものは凄くありました」と初登板の心境を明かした。
 
 投球内容については「要所要所でいいボールがいってくれたので何とか5回まで最少失点でいけたのかなと思ってますし、決して凄く調子がよかったというよりも、本当に東京ドームの、日本のみなさんに後押しされて、勇気を貰いながら投げられた試合だったと思います」と日本での凱旋登板を見守ったファンに感謝の意を示した。
 
 また、イチロー外野手が8回裏に交代したときに涙を流しながらハグを交わした菊池。そのときの心境を尋ねられると、約1分の間、涙をこらえながら沈黙したあとに「幸せな時間でしたね」と一言。
 
 そして「キャンプからこの日まで、イチローさんは日本で(開幕戦を)やることがギフトとおっしゃいましたけど、僕にとってはイチローさんとプレーできた時間というのが最高のギフトだったと思っています」と続け、現役引退を決意したイチローへの思いを語った。
 
 メジャー初登板がイチローの引退試合にもなった菊池。レジェンドから渡されたバトンは、これからのマリナーズを支える左腕の大きな原動力になるはずだ。
 
取材・氏原英明、文・ベースボールチャンネル編集部




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