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太り過ぎ?No.1若手有望株の負傷離脱に疑問の声

2019/03/15

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父は野球殿堂入りプレーヤーのブラディミール・ゲレーロ氏

 
 今季、MLBでNo.1プロスペクト(有望若手選手)と評価されている、トロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr内野手が負傷により約3週間の離脱を強いられることとなった。今回の負傷について、一部のメディア、ファンの間ではゲレーロJrの体重増加に原因があるとの声があがっていることについて、現地12日(日本時間13日)、ドミニカ共和国紙『ディアリオ・リブレ』が報じている。
 
 スイングをした際に左わき腹斜筋を負傷したゲレーロJr。球団の発表では負傷の程度はグレード1で離脱期間は3週間ということだった。この負傷について、一部メディアやファンから、太り過ぎがケガの原因だと指摘する声があると同紙は紹介。先月、球団が発表したプロフィールによると、ゲレーロJrは身長188cmに対し、体重は250ポンド(約113kg)となっており、16歳の契約時に200ポンド(約91kg)だった体重は、実に20kg以上増加したことになる。
 
 ゲレーロJrのフィジカル管理について問われた、ブルージェイズのマーク・シャパイロCEOは「心配していない。我々は初日から辛抱強くやってきた。私は彼に若き日のマニー・ラミレスのことを話した。我々はクリーブランド・インディアンス時代に長い時間をかけて目標に取り組んだんだ。19歳、20歳の少年に”ベテランのように振舞え、グラウンド内外のあらゆる場面できちんと行動するように”と言うのは少し不当であろう。我々は彼が成長できるように、我々自身に問いかけながら取り組んでいる」と答えた。
 
 こうした負傷はクセになりがちだという指摘も受ける中、当のゲレーロJrは「起きてしまったことなんだ。だから今自分のやるべきことはきちんと直し、復帰のための準備をすることだ。ケガは野球の一部だと思っている。復帰のためにハードにトレーニングするよ」とコメントしている。
 
 また、チャーリー・モントーヨ監督は「残念だ。誰にもケガをして欲しくないし、練習の機会を失って欲しくない。だが、彼は若いし、我々が思うほど問題は大きくない。離脱は3週間だ。うまく事は運ぶだろう」とゲレーロJrの離脱について言及している。
 
 公式サイト『MLB.com』や『ベースボールアメリカ』誌といった各種メディアで今季No.1プロスペクトと評価されているゲレーロJrは、来る3月16日に20歳の誕生日を迎える。今回の3週間の負傷離脱で、メジャー昇格プランにどのような影響が出てくるだろうか。メジャーデビューを楽しみにしている多くのファンのためにも、まずはしっかりと完治させ、再発防止が最優先というところであろう。