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ロイヤルズ、正捕手ペレスがTJ手術で今季全休 大谷翔平の手術を執刀した医師が決定

2019/03/06

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正捕手不在で若手の成長に期待。一方で攻撃にも大きな穴

 それでも、シーズン開幕が間近に迫っている中で下を向いてばかりはいられない。ムーア氏は「前向きなものとして見なければならない。他の選手にチャンスを与えることになる」と話し、現在控え捕手としてプレーする若手選手2人に期待を抱いている。
 
 メジャー3年目の26歳キャム・ギャラガー捕手とメジャー2年目の22歳メイビス・ビロリア捕手がその2人だ。ともに経験は浅いが、ムーア氏は「2人の本当に優れた若い捕手を並べることができて幸運だ。キャムは非常に自信を持っているし、ビロリアもキャム同様に非常に気に入っている」と、ペレス不在の中での成長を求めている。
 
 また、チームとして早い段階でベテラン選手の獲得を目指しているとし、同サイトはその候補としてヒューストン・アストロズからフリーエージェント(FA)となっているメジャー8年の経験を持つマーティン・マルドナード捕手の名前を挙げた。
 
 一方、ペレスが抜ける穴は攻撃でも大きな欠点となる。ロイヤルズはオフに通算277盗塁を誇るビリー・ハミルトン外野手や、4年連続2桁盗塁のクリス・オーウィングス内野手を獲得。さらに、昨季ア・リーグ最多盗塁のウィット・メリフィールド内野手らも含めて、機動力を前面に出した戦術で戦おうとしている。
 
 しかし、同サイトはこのスタイルについて「ラインナップを通じて非常に小さな力」であると酷評。さらに「ペレスなら一振りで試合を変えるチャンスがある」とも述べている。
 
 同サイトで「クラブハウスで最も明るい選手の1人である」と称されるペレス。術後もリハビリを進める中でチームにとっての“応援リーダー”としても期待されているという。試合には出場できないが、ダグアウトや試合前のグラウンドで、選手たちを鼓舞し精神的な支柱としてできる限りの力を尽くすことが再建中のチームにとって貴重なパワーになることを願うばかりだ。

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