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タイガース、主砲カブレラが復活の一発! “三冠王”の仕上がりに指揮官も感心「良いスイング」

2019/03/03

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昨年は度重なる故障も懸命なリハビリ実る

 昨季度重なる故障に苦しんだデトロイト・タイガースのミゲル・カブレラ内野手が2日(日本時間3日)、フロリダ州レイクランドで行われたアトランタ・ブレーブスとのオープン戦で2ラン本塁打を含む2安打3打点と活躍した。
 
 カブレラはこの日「4番・一塁」で先発出場し、1-1と同点とした直後なおも1死二塁のチャンスで回ってきた第1打席でいきなり勝ち越しの右前タイムリー安打を放つ。3回の第2打席は四球で出塁し、4-1で迎えた5回の第3打席には無死一塁で右中間スタンドに飛び込むオープン戦第1号2ラン本塁打を放った。
 
 タイガースは7-4で勝利を収め、カブレラは2打数2安打(1本塁打)1四球3打点2得点と、主砲として待ちに待った活躍を見せた。
 
 昨年は太もも裏(ハムストリング)と左腕二頭筋を負傷し、6月上旬に戦線を離脱。その後、左腕の手術を受けてこれまでリハビリに励んできたが、いよいよ復活に向けた準備が整いつつあるようだ。
 
 米スポーツサイト『ESPN』によると、昨季4月28日(同29日)以来となる一発を放ったカブレラは、この日の本塁打について「風が吹いてくれたんだよ」とおどけたが、ロン・ガーデンハイヤー監督は「彼は気分が良いだろう。良い時間を過ごしていると思う。実際にスイングは良いし、打撃練習で彼が良い当たりをしているのを見てきたからね」とシーズンへ向けて期待を大きくしている。
 
 タイガースはこの日、昨季カブレラを欠いたチームを引っ張ったニコラス・カステヤノス外野手も2安打1打点の活躍でオープン戦打率.308と好調を維持。さらに昨季がデビュー年で5本塁打をマークした27歳のブランドン・ディクソン内野手も2ラン本塁打を含む2安打2打点とメジャー2年目へ向けて良い気配を見せている。
 
 2012年に打撃三冠(打率、本塁打、打点)を達成したカブレラが順調に調整を進めて復活が見えてきたことで、チームとして一気に士気が上がり、98敗を喫した昨季からの巻き返しへ良い流れができていきそうだ。

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