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ハーパー獲得のフィリーズを見習うべき? 低迷タイガースに地元紙が本格再建提案、主力放出も

2019/03/01

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 ブライス・ハーパー外野手がフィラデルフィア・フィリーズと契約したことを受け、近年低迷中のデトロイト・タイガースも本格的な再建に踏み切るべきだと地元メディア『Detroit Free Press』が2月28日(日本時間3月1日)、伝えている。
 
 昨季タイガースは64勝98敗と大きく負け越し、2年連続で勝率3割台に終わっていた。低迷するチームに地元メディアは、ハーパー入団が決まり“再建モード”から“勝負モード”に切り替わったフィリーズを例に挙げて、積極的な再建を促している。
 
 同メディアは「フィリーズは2015年にコール・ハメルズ(現カブス)をトレードして再建を開始した。放出は痛みの伴うものでそこから3年間で286敗を喫したが、ドラフトで才能溢れる選手を加え続け、昨季は80勝82敗まで復調した」とフィリーズを再建の成功例として紹介。「状態の悪いチームでスーパースターに対し、これから3年間で1億ドル近くも使いたいだろうか」と投げかけ、主力選手を放出して再建に舵を切ることを提案した。
 
 タイガースには、2014年に8年2億4800万ドル(約277億円)の契約を結んだミゲル・カブレラ内野手がいる。カブレラは2012年に打撃三冠王を達成した程の実力者だが、同メディアの提案を受けるなら他球団への放出も考えてもよいかもしれない。
 
 また、タイガース傘下マイナーにはケイシー・マイズ投手やマット・マニング投手、フランクリン・ペレス投手ら将来有望な投手がおり、メジャー昇格を目指している。彼らプロスペクトをどう扱うかが、今後チームの浮沈を決めることになりそうだ。
 
 ここ10年間は、カブレラやプリンス・フィルダー氏、イアン・キンズラー内野手(パドレス)など名だたる選手を他球団から獲得してきたタイガース。地区4連覇を果たした過去もあったが、黄金期を作るには育成と大物獲りの両輪が重要だ。果たしてタイガースは第2のフィリーズとなれるだろうか。