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1世紀ぶりのMLB連覇を目指すレッドソックス。選手の心をガッチリ掴む青年指揮官アレックス・コーラ氏

2019/02/26

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 圧巻の強さで昨年のMLB王者となったボストン・レッドソックス。新人監督ながらチームを優勝に導いたアレックス・コーラ監督の手腕が高く評価された。2年目となるコーラ体制、選手からの評判も上々のようだ。24日(日本時間25日)、プエルトリコ紙『エル・ヌエボ・ディア』は、コーラ監督について語るレッドソックスのプレーヤーの声を伝えている。
 
 コーラ監督は、2年連続アメリカンリーグ東地区で地区優勝していたチームを引き継ぐというプレッシャーの中、レギュラーシーズンでチーム記録となる108勝を達成し、ポストシーズンでも圧倒的な強さでチームをワールドチャンピオンへと導いた。
 
 アンドリュー・ベニンテンディ外野手は「162試合という過程の間には、物事が常にうまく行くとは限らないものだが、彼は常に落ち着きを保っていた」とコーラ監督の冷静さを評価する。
 
 また、ロッカールームは選手たちの領域だとする監督も多い中、コーラ監督は積極的にその輪の中に入っていくということだ。これについて、昨年のポストシーズンでサイクルヒットを記録したブロック・ホルト内野手は「彼は球界で最もインテリジェンスのある人間の一人だ。そして最もコミュニケーションをとる人間の一人でもある」と述べる。
 
 そして「彼は選手が何を必要としているか分かっている。選手たちと冗談を言い合うし、皆とコミュニケーションを取っている。私は、僕らとコミュニケーションを取ることを好んでくれる人のことが好きだよ」と30歳のユーティリティプレーヤーは続けている。
 
 オジー・ギーエン氏に次いで史上2人目のワールドシリーズを制覇したラテン系監督となったことが示すとおり、プエルトリコ出身のコーラ監督は、ラテン系の選手とスペイン語でコミュニケーションを取れるのも強みと言われている。
 
 レッドソックスのMLB連覇は1915年、1916年と1世紀以上さかのぼる。冷静さとコミュニケーション力を巧みに操り、選手たちの心をガッチリと掴んでいる43歳の青年監督は、チームを連覇へと導き、名将への道を歩むことができるのか。