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試合時間短縮の試みとハイテク利用のサイン盗みを禁止。コミッショナーが進めるMLB改革案は人気回復に繋がるか

メジャーリーグ全体の観客数は3年連続で減少を続けており、2018年には1試合あたりの平均観客動員数がついに3万人を下回る事態となった。生き残りをかけて、リーグ全体の人気回復が大きな課題となるなか、ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーが次々と提言する様々な改革案がメディアで取り上げられ、広く議論を巻き起こしている。

2019/02/22

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ナ・リーグのDH導入は先送り

 一方で選手会側から提案されているナ・リーグへの指名打者(DH)導入は少なくとも2019年シーズンには実現しない。選手やファンからも賛否両論がある上に、選手の雇用や待遇に関わる案件はMLB機構と選手会が締結している労使協定(CBA- Collective Bargaining Agreement)に細かく規定されており、現行の協定は2021年シーズン終了まで有効であるためだ。
 
 選手会側はさらにベンチ入りロースター枠を現行の25人から26人に増やすことや、選手のトレード期限をオールスター戦前に早めることなどを提案しているが、上記の理由でこれらの案が2022年までに実現する可能性は低い。
 
 
角谷剛

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