大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » ニュース » マーリンズがドジャースに“大き過ぎる対価”を要求 捕手リアルミュートのトレード画策で

マーリンズがドジャースに“大き過ぎる対価”を要求 捕手リアルミュートのトレード画策で

2019/01/12

text By

photo

Getty Images



ベテラン捕手獲得のドジャース、ここ数年の“象徴”を放出できるか

 
 マイアミ・マーリンズが画策しているJ.T.リアルミュート捕手のトレードで、ロサンゼルス・ドジャースにコディ・ベリンジャー内野手を要求していることが分かった。米メディア『CBS Sports』が11日(日本時間12日)、伝えた。
 
 トレードの指名相手とされているベリンジャーは23歳の一塁手。2017年に132試合で39本塁打を放って満票での新人王を獲得すると、昨季も25本塁打を放つ活躍を見せていた。走力も高く、通算24盗塁で失敗はわずか4回と技術の高さがうかがえる。
 
 若手選手を中心とした球団再建を推し進めるマーリンズにとっては、年齢も若く実績のあるベリンジャーは喉から手が出るほど欲しい存在。対してリアルミュートは、派手さはないが攻守に優れた球界屈指の捕手であり、それ相応の対価を相手チームに求めるはずだ。
 
 しかし、ドジャースにとってベリンジャーは手放したくない選手でもある。ベリンジャーがメジャーデビューした2017年からチームは2年連続でワールドシリーズに出場。さらにベリンジャーも従来の一塁手だけではなく中堅手もこなすようになるなど選手として価値を高めているため、簡単には放出しないだろう。
 
 また、ドジャースは11日(同12日)にトロント・ブルージェイズからラッセル・マーティン捕手をトレードで獲得。ポストシーズンでも捕手を務めたオースティン・バーンズ捕手とマーティンの捕手2人体制が考えられ、ベリンジャーを放出してまでリアルミュートを獲得する必要もないと考えられる。
 
 とはいえリアルミュートは球界一屈指の実力者。獲得すれば他球団と大きく差をつけることができる。米メディア『ジ・アスレチック』のケン・ローゼンタール記者は「(新加入の)マーティンがリアルミュート獲得の妨げにはなることはない」とツイートしており、これからもトレード議論は続くことを示唆している。果たしてトレードはどのような決着を迎えるのだろうか。