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2019年の“サプライズチーム”はどこだ? MLB公式が菊池雄星のマ軍など5球団を紹介

2019/01/06

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2018年はPS進出の4チームが前年より10勝上積み

 米公式サイト『MLB.com』が5日(日本時間6日)、2019年に“サプライズ(驚き)”を見せてくれると予想される球団を5つ挙げて紹介。その中には、菊池雄星投手が加入したシアトル・マリナーズも含まれた。
 
 同サイトは、2018年のMLBではポストシーズンに進出したチームの内、アトランタ・ブレーブスなどの4チームがレギュラーシーズンで前年より10勝を上積みして見るものを驚かせたとし、同様に2019年にもこのような現象が起こる可能性のあるチームを5つ挙げながら紹介した。
 
 まずは2018年に62勝100敗でアメリカン・リーグ中地区4位に沈んだシカゴ・ホワイトソックス。かつてチーム再建を行い地区優勝を成し遂げたブレーブス、ヒューストン・アストロズ、シカゴ・カブス、カンザスシティ・ロイヤルズを例に挙げながら、リック・ハーンGMが敢行したオフの補強によってホワイトソックスにもこのようなことが起こると予測されている。そして、イーロイ・ヒメネス外野手やザック・コリンズ捕手など有望な若手選手も多く、シカゴを盛り上げるだろうと期待した。
 
 2チーム目は、2018年に82勝79敗でナショナル・リーグ中地区4位だったピッツバーグ・パイレーツ。パイレーツについて同サイトは、ジェイムソン・タイロン投手、クリス・アーチャー投手、トレバー・ウィリアムズ投手がローテーションの軸を担い、強力な3枚看板になると予想。野手陣もジョシュ・ベル内野手、キーブライアン・ヘイズ内野手など若手の優れた選手がおり、シーズンを戦う上で楽観的になれる理由が十分にあるとしている。
 
 3チーム目は、2018年に89勝73敗でア・リーグ西地区3位だったマリナーズ。西武から菊池が加入したことで、マルコ・ゴンザレス投手、マイク・リーク投手、ウェイド・ルブラン投手とともにローテーションを形成したことが大きい。そして、昨年40盗塁のマレックス・スミス外野手や26本塁打と開花したミッチ・ハニガー外野手らに加えて、フィラデルフィア・フィリーズからトレードで獲得したJ.P.クロフォード内野手など若手選手が積極的にチャンスを得ていることから、今年はさらなる成績の上積みが期待される。
 
 4チーム目は、2018年に66勝96敗でナ・リーグ西地区最下位だったサンディエゴ・パドレスだ。同サイトではまず、同球団のファーム組織を高く評価。MLB公式サイトが運営する若手有望株特集サイト『MLB Pipeline』の有望選手ランキングで2位に入ったフェルナンド・タティスJr.内野手をはじめ、非常に若い才能が集まっているとした。また、投手陣もジョーイ・ルセッシ、ジェイコブ・ニックス、エリック・ラウアー、ブレット・ケネディがメジャーの舞台で順調に成長し落ち着くことができれば、同地区の模様は一変する可能性を秘めていると予想した。
 
 5チーム目は、2018年に73勝89敗でア・リーグ東地区4位となったトロント・ブルージェイズ。同サイトは、「2019年、これほど面白いチームはないだろう」と大絶賛しており、『MLB Pipeline』の有望選手1位にランクインしたブラディミール・ゲレーロJr.外野手をはじめ、ケイバン・ビジオ外野手、アンソニー・アルフォード外野手など将来のチームを背負う選手の台頭に期待が寄せられている。さらに、チャーリー・モントーヨ新監督も若手育成の能力を評価されていることから、「若手台頭」が2019年のテーマになると予測された。しかし、若手だけではなく中堅やベテラン選手にも優れた選手を抱えていることから、彼らと若手選手の組み合わせもチーム力を上げる要素を含んでいるとしている。
 
 昨年はボストン・レッドソックスが5年ぶりのワールドシリーズ制覇を飾ったが、この5チームの中からポストシーズン進出、そして世界一に手を掛けられるチームが現れるのか。シーズン開幕まで3カ月弱となった今から期待が膨らむ。