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前田健太の「新チェンジアップ」がMLB全先発投手1位 球種別の被打率は驚異の.164

2018/12/24

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デグロム、ストラスバーグら錚々たるメンバー抑える

 米公式サイト『MLB.com』は23日(日本時間24日)、「2018年、最も打ちづらい球」を特集し、「チェンジアップ」の先発投手部門で、ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手が堂々のメジャートップにランクインした。
 
 前田の決め球の1つであるチェンジアップは、今季数々の打者を翻弄。その被打率は.164で、メジャーの全先発投手の中でトップの数字を叩き出した。
 
 しかも、ピッツバーグ・パイレーツのジョー・マスグローブ投手(.188)、ニューヨーク・メッツのジェイコブ・デグロム投手(.195)、ワシントン・ナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ投手(.196)、同じくナショナルズのマックス・シャーザー投手(.200)と錚々たるメンバーを抑えてのものだ。
 
 同サイトは、前田のチェンジアップについて「スプリングトレーニングから新しい握りに変え、シーズンが進むごとに効果が発揮されていった」と評価。また、この球種での奪三振率は47.6%を記録し、メジャー4位の高さを誇っていたことを紹介している(米分析サイト『Statcast』より)。
 
 現に、前田は今季39試合に登板して(20先発)8勝10敗、防御率3.81だったが、125回1/3を投げて奪った三振は153個。13勝を挙げて防御率4.22だった昨季は134回1/3を投げて140奪三振なので、その奪三振率は9.4から11.0に飛躍的に伸びた。ちなみに16勝を挙げた1年目(9.2)をも上回っている。鋭く変化し空振りが奪えるチェンジアップが、前田の能力を存分に引き出したと言えるだろう。
 
 ポストシーズンへ向けて8月中旬からはリリーフに回ったが、来季は再び先発としての活躍を目指す前田。新たな“武器”を手にした右腕は、メジャー4年目の来季はどんな活躍を見せてくれるだろうか。