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MLBかNFLか――アスレチックス1位のマーレイがハイズマン賞 大学最高のQBが選ぶ道に全米が注目 

2018/12/22

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かつて両方で活躍した名選手は「専念」を勧める

 オークランド・アスレチックスから2018年ドラフト会議で1位指名(全体7位)を受けたオクラホマ大のカイラー・マーレイ外野手が8日(日本時間9日)、アメリカンフットボールの全米最優秀選手(ハイズマン賞)を受賞した。
 
 全米の注目を集める年末年始のボウル・ゲームが近づくにつれ、マーレイに関する報道も熱を帯びてきた。
 
 来シーズンからアスレチックス傘下で野球に専念すると見られていたマーレイだが、ここに来てアメフトと野球の両道を歩むか、あるいは野球を諦めてアメフトに専念する可能性すら各メディアで取り沙汰されている。
 
 かつてMLBと NFLの両方で活躍した選手としてはディオン・サンダース氏とボー・ジャクソン氏がいる。だが、マーレイのケースは彼らとは微妙に異なる。
 
 まずは、マーレイのアメフトでのポジションが攻撃の中心となるクオーターバック(QB)であること。ディオン・サンダース氏はコーナーバックやリターナーであったし、ボー・ジャクソン氏はランニング・バックだった。
 
 MLBとNFLのシーズンは9月に重なる。MLBプレーオフに進出した場合は10月もだ。サンダース、ジャクソン両氏は同一シーズン中にMLBとNFLのチーム間を行き来したもあるが、QBであるマーレイがアメフトシーズン中にチームを離れることは考えにくい。
 
 両氏が活躍していた80~90年代と現在では時代の違いもある。現在ではアメフトも野球もデータに基づいた戦略がゲームの多くを占めるようになり、選手達がより専門化している傾向がある。
 
 実際、ジャクソン氏自身がマーレイがドラフト指名を受けた際に米スポーツ放送局『MLBネットワーク』からの質問に応じ、「現在のスポーツの世界は私達がプレーしていた頃よりはるかに多くのタレントがいる。この若者にどうしろとは言えないが、どちらを選ぶにしてもそれに専念する方が良い」と答えている。
 
 マーレイの代理人であるスコット・ボラス氏は、ウィンターミーティング中もマーレイに関して度重なる質問を受け、その度にマーレイが野球に専念することを強調している。
 
 だが、マーレイ自身がハイズマン賞の受賞会見で「可能ならば両方やりたい」と発言したこともあって、様々な憶測記事が飛び交う事態になった。

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