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カブス、超ユーティリティーのデスカルソを獲得 ダイヤモンドバックスからFAのベテラン

2018/12/19

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 シカゴ・カブスは、アリゾナ・ダイヤモンドバックスからフリーエージェント(FA)となっていたダニエル・デスカルソ内野手と2年400万ドル(約4億5000万円)の契約で合意したと発表した。2021年については、球団が契約するか否か決定するオプションを持つ。公式サイト『MLB.com』が18日(日本時間19日)、伝えた。
 
 デスカルソは2010年、セントルイス・カージナルスでメジャーデビュー。2年目からは準レギュラーとなり、内外野全てを守れるユーティリティープレーヤーとして活躍した。コロラド・ロッキーズを経て、2017年からアリゾナ・ダイヤモンドバックスに在籍。通算5試合の登板経験もある。31歳となった今季成績は138試合出場、打率.238、13本塁打、57打点で、投手、一塁、二塁、三塁、左翼、指名打者のポジションで出場した。
 
 カブスの正遊撃手として出場していたのは、24歳のアディソン・ラッセル内野手。パンチ力と優秀な守備力で活躍したものの、今季途中には、元妻に浮気や家庭内暴力、幼児虐待を行っていたことを告発された。10月には家庭内暴力の事実を確認したMLB機構から40試合の出場停止処分を受けたため、来季の5月半ばまでは試合に出ることができない。
 
 そこで、来季序盤のカブスは、今季二塁手として出場していたハビアー・バイエズ内野手を遊撃に据えるプランが濃厚。空いたポジションとなってしまう二塁を守れる選手を補強する必要があった。デスカルソは優秀なユーティリティープレーヤーであり、ラッセル復帰後にも”使い道”が複数ありそうだ。
 
 デスカルソの契約内容は、2019年には150万ドル(約1億7000万円)、2020年には250万ドル(約2億8000万円)。さらに2021年の契約も球団が選択権を持ち、契約する場合の年俸は350万ドル(約3億9000万円)となりそうだ。2年で契約を打ち切る場合、カブスはデスカルソに100万ドル(約1億1000万円)の違約金を支払う、いわゆる”バイアウト”のオプションもついている。
 
 主力を欠きながら、2016年以来の世界一を目指すカブス。ベテランユーティリティーの加入は追い風となるだろうか。