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チームメイトや監督も擁護 上原浩治、球速の低下の原因は怪我による調整不足?

今季序盤、話題を集めているのは上原浩治の球速の低下。その真相は怪我による調整不足ではないかと監督、そしてチームメイトが擁護する。

2015/05/06

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状態が上がらなくても、切り抜く術を考える

 チームメイトであり、同じリリーフ投手のクレイグ・ブレズローも2年間(2013年、2014年シーズン)、開幕DLを余儀なくされている。レギュラーシーズンに入ってもなお、1人だけ遅れて調整を続けていく難しさを語った。

‘It’s a grind. Certainly you know that you don’t have the life or the velocity or action on your pitches. I found myself falling into some bad habits trying to generate velocity that wasn’t there yet. Obviously command became a whole lot more important ?changing speeds, keeping guys off balance. You just try to figure out a way to get through.”
「泥臭い戦いだ。自分でも思い通りのキレ、速さ、変化がないことがわかって投げないといけない。まだ体が仕上がっていないのに、無理矢理スピードを出そうと悪循環に陥ってしまった。後にわかるのだが、制球力がより重要になり、緩急をつけ相手のバランスをどう崩すか。切り抜く術を考えていかなくてはならない」

 2013年、ブレズローは5月上旬に復帰を果たしたが、通常よりも2マイル遅い球速だった。(シーズンオフ一定期間休んだ後の)10月、11月に体が仕上がっていない状態でメジャーの試合で投げるようなものだと語った。2014年にはシーズンオフ、そしてキャンプも思うような練習ができず、苦しいシーズンとなった。シーズン中に厳しい日程を乗り越えるための土台作りがオフにできていないと、常に追いかける状態でシーズンを過ごすことになるとブレズローは言う。

 少しでも感覚がズレてしまうと結果が出なくなる。それほどタフな世界なのである。年齢、球速の低下など一度崩れると、いろいろな理由を周囲は持ち出してくる。だがそれはメジャーリーグでも認められた証であり、伝統あるボストン・レッドソックスの守護神を務める者の宿命なのかもしれない。

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出典:Craig Breslow Knows the “grind” that Koji Uehara is going through By TIM BRITTON in Providence Journal on May 1 2015

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