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ドジャース指揮官「希望に満ちている」 CY賞3度の“最強左腕”カーショウ復活に期待

2018/12/12

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故障による離脱目立つも…「取り組むべきことたくさんある」

 ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、エースのクレイトン・カーショウ投手の来季の復活に期待を寄せていると語った。今オフドジャースと新たに3年契約を結んだ左腕。来季以降、再び支配的な投球を見せることができるだろうか。米メディア『ESPN』が11日(日本時間12日)、伝えている。
 
 カーショウは2008年にドジャースでメジャーデビュー。2年目からは年間を通じて先発ローテーションを守り、一気にブレイクした。大きく変化するカーブと直球のコンビネーションを軸に、高い奪三振率を誇り、平均投球回数が非常に多いのも特徴だ。4年目の2011年には21勝を挙げるなど、メジャーを代表する投手となり、これまでに3度のサイ・ヤング賞受賞、1度の最優秀選手賞(MVP)を獲得した大エースである。
 
 しかし、昨季からは腰の状態が思わしくない他、左上腕二頭筋の腱炎などを発症して離脱が増えている。今季も2度のDL(故障者リスト)入りを経験し、26試合に登板、161回1/3を投げて9勝5敗。防御率は2.73、奪三振は155だった。カーショウにとっては物足りない成績となってしまったが、オフに3年総額9300万ドル(約105億円)でドジャースと再契約を結んで残留することが決まっている。
 
 2年連続でワールドシリーズ敗退を喫しているドジャースにとって、来季こそは王座獲得が至上命題。『ESPN』によると、ロバーツ監督は「今季のクレイトンの投球にはいくつかミスがあったが、それでも素晴らしいものだった」とし、「来季は希望に満ちている」とエースの復活に期待を寄せている。
 
 現在はテキサス州ダラスでオフシーズンを過ごし、ドジャースのコンディショニングコーチとともに調整しているというカーショウ。自身の年齢や衰えについては、「MLBの舞台に立ち、僕より多くのイニングを投げる年上の選手はたくさんいる。そんな選手たちから学び、まだまだ取り組むべきことはたくさんある」とコメントした。
 
 体調面に万全を期し、復活に懸けている”最強左腕”。世界一への必須条件の一つとも言えるこの男の復活に、指揮官をはじめ、多くのファンが期待している。