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戦力を決めるのは大型契約だけじゃない! MLB公式が格安“優良FA選手”9人をオススメ

2018/11/24

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昨オフの大型契約は軒並み“空振り”…マイコラスは移籍1年目で最多勝の大当たり

 MLBで今オフのフリーエージェント(FA)の目玉となっているのは、ブライス・ハーパー外野手やマニー・マチャド内野手、クレイグ・キンブレル投手で、いずれの選手も莫大な契約金が予想される。その一方で、米公式サイト『MLB.com』では23日、彼らのように長期契約や多額の投資を必要としない“優良選手”が多くいることを報じている。
 
 昨オフ、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手(6年約139億円)、タイラー・チャットウッド投手(3年約42億円)、フィラデルフィア・フィリーズのジェイク・アリエタ投手(3年83億円)、ボルティモア・オリオールズのアレックス・カッブ(4年63億円)と大型契約が結ばれたが、いずれの選手も不振に終わった。
 
 それに対して、セントルイス・カージナルスのマイルズ・マイコラス投手は移籍1年目でナショナル・リーグトップタイの18勝(4敗)。また、ミルウォーキー・ブリュワーズのヨーリス・チャシーン投手も移籍1年目で15勝(8敗)を挙げチームのナ・リーグ中地区優勝の原動力となったが、この2選手の契約はいずれも2年約17億円で、金額に対して十分な活躍を見せたと言える。
 
 同サイトでは、このマイコラスやチャシーンのように大型契約を結ばずとも成果を残すと予想される選手を9人挙げて紹介している。
 
 まず1人目は、オークランド・アスレチックスからFAのジェド・ラウリー内野手。今季の年俸約6.6億円のラウリーは、今季打率.267、23本塁打、99打点の成績を残したが、キャリア最多となった本塁打はチーム5位、打点はクリス・デービス外野手の123に次ぐチーム2位だった。内野ならどこでも守れ、ここにきて長打力が本格化したことを踏まえれば、来年4月に35歳を迎える年齢もあって比較的安価で契約を結べる可能性もある。
 
 2人目は、ラウリーと同じくアスレチックスからFAとなったトレバー・ケイヒル投手。ケイヒルは、今季2011年以来となるアスレチックス復帰となったが、7勝4敗で防御率3.76。21試合の登板、投球イニングは110回にとどまったものの、被本塁打率(9イニング当たりの被本塁打)は昨季の1.7本から0.7本に、与四球率(9イニング当たりの与四球)も4.8から3.4に改善点が見られ、31歳の年となる来季へ向けて光明が見られる。今季年俸は約1.7億円なので、思わぬ“大化け”もあり得る。
 
 3人目は、コロラド・ロッキーズからFAのD.J.ラメイヒュー内野手だ。ラメイヒューは2016年に打率.348でナ・リーグ首位打者に輝いた強打者だが、29歳で迎えた今季は128試合に出場し、打率.276、15本塁打、62打点の成績で4年連続打率3割超えはならず。しかし、打率こそ下がったものの、本塁打数は自己最多のであることもあって長打率はデビュー8年で2番目に高い.428、出塁率も.321と決して低くないため、まだまだ衰えたとは言い切れない。今季年俸約9.4億円が高いか安いかは球団によって違うが、ロッキーズの中軸を担っていた強打者は貧打に悩むチームにとっては大きなキーマンになるはずだ。
 
 4人目は、カブスからFAのジェシー・チャベス投手。チャベスは、先発とリリーフともに経験豊富で、2017年に先発として21登板しながら、今季の62登板は全てリリーフ。テキサス・レンジャーズからシーズン途中でカブスに移籍し5勝2敗、防御率2.55とシーズンを通じたスタミナだけではなく、メジャー11年目で最高の防御率を残すなど好成績でチームに貢献した。これだけの活躍をして今季は年俸約1.1億円。来年8月に36歳を迎えるベテラン右腕を欲しがるチームは多いだろう。

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