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フィリーズ、今オフ大型補強にハップ、キンブレルら ハーパーとマチャドはどちらか1人

2018/11/19

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 フィラデルフィア・フィリーズは今オフ、本腰を入れて大型補強を行うようだ。同球団オーナーのジョン・ミドルトン氏が、多額を投じることもいとわない方針を明かした。大物選手たちが多く市場に出回る今季、勝負をかける。米公式サイト『MLB.com』が16日(日本時間17日)、伝えた。
 
 今季のフィリーズは80勝82敗でナショナル・リーグ東地区3位。2位のワシントン・ナショナルズとは2ゲーム差、地区優勝を果たしたアトランタ・ブレーブスとは10ゲーム差だった。
 
 今オフの補強では外野陣のさらなる強化として、ワシントン・ナショナルズのブライス・ハーパー外野手の獲得に乗り出す可能性が濃厚だ。内野ではロサンゼルス・ドジャースのマニー・マチャド内野手もリストに入っている。
 
 ハーパー、マチャドの2人は超大型契約を結ぶ可能性が高いため、ミドルトン氏は獲得するとしてもどちらか1人と明言している。だが、投手陣に関しては積極的に契約を結んでいく方針のようだ。
 
 投手陣はアリゾナ・ダイヤモンドバックスのパトリック・コービン投手、ニューヨーク・ヤンキースのJ.A.ハップ投手らの先発陣を中心に、ボストン・レッドソックスの守護神クレイグ・キンブレル投手らをリストアップ。こちらも超大物ぞろいで、獲得すれば選手層が一気に厚くなることが見込まれる。
 
 今季、先発投手陣の中心となったのはアーロン・ノラ投手、ジェイク・アリエタ投手、ニック・ピベッタ投手らだ。特にノラは33試合に登板、212回1/3を投げて17勝6敗の成績。防御率2.37、奪三振224でナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で3位につける活躍を見せた。救援陣はアダム・モーガン投手、トミー・ハンター投手、ビクター・アラノ投手が60試合以上に登板したほか、50試合以上に登板した投手も4人いた。
 
 内野陣は一塁手のカルロス・サンタナ内野手、二塁手のセザー・ヘルナンデス内野手、三塁手のマイケル・フランコ内野手、遊撃手のスコット・キンガリー内野手がそれぞれのポジションに定着。サンタナは24本塁打、86打点を挙げた。37本塁打を放ってドジャースのワールドシリーズ進出に貢献したマチャドが加入する場合、今季、打率.226、8本塁打、35打点に終わったキンガリーは厳しい状況になるかもしれない。
 
 外野陣はリース・ホスキンス外野手、オデュベル・ヘレーラ外野手、ニック・ウィリアムズ外野手らが引っ張った。ホスキンスは昨年デビューし、メジャー史上最速の17試合で10本塁打を記録した大砲で、今季も34本塁打を放つ活躍を見せた。ハーパー加入となれば、さらに強力な外野陣容となるだろう。
 
 3位に終わった今季から巻き返しで頂点を狙うフィリーズは、今オフの主役となれるだろうか。注目必至のトレード・フリーエージェント(FA)市場はまだまだ続く。