大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



シャーザー、来季4度目のCY賞受賞? 地元メディア「彼の腕は“消耗する”考え方を覆す」

2018/11/18

text By

photo

Getty Images



MVP候補には“本格開花”レンドーン挙げるも…

 そして、ナ・リーグMVP受賞の候補として挙げられたのは、アンソニー・レンドーン内野手とブライス・ハーパー外野手の2名。ハーパーに関しては、ナショナルズに残留した場合としている。
 
 レンドーンは、今季136試合に出場して打率はチームトップの.308、24本塁打、92打点をマーク。チームメイトのハーパーや他球団のスター選手と比べると派手さはないが、2年連続で打率3割以上、OPS(出塁率+長打率)9割以上とメジャー6年目にして本格開花の時期を迎えている。
 
 サイトではレンドーンについて「(MVPの)選出に自信がない」としながらも「長年にわたってワシントンで価値のある選手として活躍してきたが、十分に評価されていない。本当に貴重なスター選手だ」と強調。それでも、最後は「投票者の注目を引くほどの派手さはない」としてわずかな可能性がある程度との見解にとどまった。
 
 また、並んで名前を挙げられたハーパーは、球団からのクオリファイングオファーを拒否したことで現在FA市場に入っているが、「ナショナルズに戻ってくることがあれば、彼はおそらく受賞候補リストの高い位置に置かれるだろう」と評価。しかし、今オフに総額3億ドル(約330億円)以上の契約を球団がするとは思えないとした上で「チームに戻ってくることはないだろう」と、現時点では他球団に移籍する可能性が高いという見方を示している。
 
 また、同サイトでは最優秀監督賞にはデーブ・マルティネス監督も挙げられた。しかし、同賞については「最高のマネージャーが誰であるかを決めるには、多くの未知の問題がある」としており、今季受賞したアトランタ・ブレーブスのブライアン・スニッカー監督とオークランド・アスレチックスのボブ・メルビン監督を例に挙げながら「この賞を受賞するのは、例年シーズンで下馬評が低いチームをプレーオフに進出させるという驚きを見せる指揮官だ」と批評している。
 
 こうした複雑な受賞状況を見ると、近年毎年プレーオフ進出候補に上げられているナショナルズにしてみれば、この賞はマルティネス監督にとって不利であると考える方が容易いかもしれない。
 
 個々の能力が高い選手が次々に現れるナショナルズ。今季は地区優勝を逃す結果に終わってしまったが、投打で彼らの能力がさらに高いレベルで発揮されれば、個人タイトルの受賞とともにチームの地区優勝、そしてポストシーズンを制することもきっと夢ではないだろう。

1 2