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ヤンキースGMが今オフの大型補強示唆 「大物狙いの狩人になる」各球団の主力投手に熱視線

2018/11/17

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カイケル、クルーバー、パクストン…“悪の帝国”が手を伸ばす先は

 ニューヨーク・ヤンキースGMのブライアン・キャッシュマン氏が、このオフの大型補強に積極的な姿勢を見せている。投手陣を中心にフリーエージェント(FA)やトレードを駆使して補強する予定で、必要と判断すれば大金を使う方針だ。公式サイト『MLB.com』が16日(日本時間17日)、伝えた。
 
 ヤンキースはレギュラーシーズン、100勝62敗と好成績を収めたが、ボストン・レッドソックスにあと一歩及ばず、アメリカン・リーグ東地区の2位に終わった。その後はワイルドカード枠でオークランド・アスレチックスに勝利してア・リーグ地区シリーズに進出したが、宿敵レッドソックスに1勝3敗で敗れた。今オフは目玉となる選手が多く市場に出るため、一挙に補強して来季以降の世界一を狙う方針だ。
 
 野手陣では、遊撃手のディディ・グレゴリウス内野手が今オフにトミー・ジョン手術を受けたため、来季以降は長期離脱の予定。ここに当てはまる可能性がある大物選手として挙げられるのは、今季途中にロサンゼルス・ドジャースに移籍したマニー・マチャド内野手だ。しかし、ポストシーズンでは彼の“悪童ぶり”が目立ち、キャッシュマンGMやオーナーのハル・スタインブレナー氏は「ヤンキースの環境に適応しづらい選手もいる」と前置きした上で、マチャドと交渉を行っていないと明かした。
 
 マチャドを獲得しない場合、今季ブレイクしたグレイバー・トーレス内野手を二塁手から遊撃手にコンバートして起用するプランが濃厚。ヤンキースからFAとなっているニール・ウォーカー内野手と再契約し、二塁を守らせると見られている。場合によっては、マイナーリーグから若手を昇格させて起用する可能性もありそうだ。
 
 最大の補強ポイントは投手陣だ。ベテラン左腕C.C.サバシア投手との契約が切れたこともあり、多数の投手が獲得の候補となっている。アリゾナ・ダイヤモンドバックスのパトリック・コービン投手、ヤンキースからFAのJ.A.ハップ投手、そしてヒューストン・アストロズのダラス・カイケル投手に優先的に接触していく模様だ。
 
 また、ヤンキースからFAで、レッドソックスが獲得するとのうわさもあるデビッド・ロバートソン投手とも再契約の可能性がある。その他には、クリーブランド・インディアンスのカルロス・カラスコ投手とコーリー・クルーバー投手、さらにはシアトル・マリナーズのジェームズ・パクストン投手らの名前も挙がっている。
 
 キャッシュマンGMはこのオフの補強について、「最高のチームであり続けようとしている以上、いくら補強しようとも問題はない。我々は『大物狙いの狩人』になる」と大胆発言。積極的な補強策をとることから「悪の帝国」と揶揄されることもあるヤンキース。しかしその方針は揺るぐことなく、頂点への返り咲きだけを見据えている。