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大谷の新人王、ライバル・アンドゥーハー落選に同胞が不満 本人は前向き「ベストを尽くし続けていく」

2018/11/15

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 日本では大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)の新人王受賞にファンもメディアも大いに歓喜した。しかし、有力な対抗馬であったミゲル・アンドゥーハー内野手(ニューヨーク・ヤンキース)の母国ドミニカ共和国では、この選考に不満の声もあるようだ。現地13日(日本時間14日)、同国紙『ディアリオ・リブレ』が報じている。
 
 同メディアは「アンドゥーハーではなく大谷の新人王受賞に不快を示すドミニカ人選手たち」と題した記事を配信。これによると、ホセ・レイエス内野手(ニューヨーク・メッツ)、ルイス・セベリーノ投手(ヤンキース)、ジーン・セグーラ内野手(シアトル・マリナーズ)、アーメッド・ロザリオ内野手(ニューヨーク・メッツ)、ノマー・マザーラ外野手(テキサス・レンジャース)といったドミニカ人選手たちが、SNSを通じ今回の選考に異を唱えていると紹介している。
 
 特にエドウィン・エンカーナシオン内野手とメルキー・カブレラ外野手のクリーブランド・インディアンスのコンビは、この選考に対する不満についての2人の会話を動画にアップし、話題を集めている。
 
 こうした声もある一方で、同メディアは、母国でオフを過ごしているアンドゥーハーのインタービューも掲載している。その中で23歳のスラッガーは「期待していた結果ではないが、僕が決定できるものではないし、仕方がない。来年に向け前に進み続け、自分のベストを尽くし続けていく」と述べ、「今年の自分の出来にとても満足している。家族も、地元のみんなも、ドミニカの人々、そしてチームも僕の働きぶりに満足してくれているよ」と続ける。同様に「大事なのはノミネートされたこと。たくさんの選手たちの中で2位になるのはとても偉大なことだ」と彼の父親のコメントも取りあげている。
 
 アンドゥーハーは今季149試合に出場し、打率.297、27本塁打、92打点という素晴らしい成績を残した。シーズンを通じての彼の活躍を推す声も大きかったが、ベーブ・ルース氏以来、100年に1度という二刀流・大谷のインパクトの前に受賞の夢はかなわなかった。
 
 新人王を逃したとはいえ、アンドゥーハーも同胞選手たちからの支持は非常にうれしいに違いない。まだ彼のMLBでのキャリアは始まったばかり、コメント通りに前に進み続けてくれることをファンは信じている。
 
 
高橋康光